テラーノベル
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ピピピピッ…
ピピピピッ…
スマホのアラームで目が覚めた。
時間は午前8時。
今日は何の夢も見なかった。
おぼつかない手つきでアラームを消す。
しかし。
まだ寒い、まだ時間ある…
お布団が離してくれません…
目が開かない…
朝は低血圧のせいか食欲もないし、動くのに時間がかかる。
だからこのうだうだする時間は私にとっては必要なのだ。
あと30分経ったら起きるので、すみませんが寝かせてください。
心の中で誰かにお願いして もぞもぞと布団を被り直す。
スマホの輝度を最大まで下げて、そのまま目を瞑った。
ピピピピッ…
ピピピピッ…
2回目のアラーム。
時刻は午前8時30分。
え、早くない?一瞬だったんだけど。
でもそろそろ起きないと時間がやばい。
女子は準備に時間がかかりますから。
しぶしぶ起き上がると足にひんやりした空気がまとわりつく。
ぺたぺたと自分の部屋から出て行き、リビングへ。
は「さむさむ…」
リビングの方がまだ暖かいだろう。
リビングに行くと、ちょうどお母さんと目が合った。
母「あ、おはよう。お母さん今から仕事に行くから、ちゃんと宿泊学習の必要なもの忘れずに買ってくるんだよ」
柚「お姉ちゃんばいばーい」
リュックを背負った柚菜は仕事前のお母さんに連れられて学童へ行く。
玄関を出るお母さんと柚菜を見送って
バタバタと朝の忙しい時間が過ぎていった。
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