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ことはと俺が作業してる間に色々話が進んだらしい。
盗み聞きする訳じゃないがやはりモノクロ君は亀と対話出来てたみたいだ、良かった。
カウンターからチラッとモノクロ君を見ると俺のほうをじとっと見ていた。
モノクロ君の目線に気付いたのか梅も俺の方を向いた……。
はいはい、言えばいいんでしょ……。
俺はカウンター内から出て梅達が居るテーブル席へと歩み寄る。
皐月『…ちょっと隣座るな』
モノクロ君「お、おう、それで、話すんだよな?」
皐月『約束は守る。』
さぁ何処から話そうか……。
皐月『まず、俺が喧嘩しない……んー、喧嘩したくない理由を話させてもらう。』
この件について梅もトゲも知らない、誰一人と……。
皐月『……、幼少期、俺は虐待にあっていた…。母親から、暴力、暴言…。挙句の果てには首を絞められて、外に放置されて良ければ3日、悪くて1週間だった……。その度父親と喧嘩してたよ…。それは虐待だと。でも母親はそれが躾だ、間違ってない、自分は子を正すためにしているのだと……。俺には暴力が怖い、拳を振るうのが怖くて堪らない…。いつか自分も同じになるんじゃないかと思って……。』
全てを話すと皆黙ってしまった……。
俺はやっぱり自分が悪いのかと黙ってると
桜「ッ何だよそれ!お前悪くねーじゃん!何でもっと早く話さなかったんだよ!!」
皐月『…、早く話しても信頼関係なかっただろ……、それにこの場にいる3年生でいる梅とトゲにも初めて話したんだ……。本当は……話したくなかった……。』
心にも思ってない言葉で心配されるのが嫌だった……。全てを知ってるはずの市の奴らだって何もしてくれなかった…、だからこそ、話したくなかった……。
梅宮「……、皐月」
皐月『んだよ、同情すんなよ、惨めになる』
梅宮「違うッ!」
そう話しながら梅は俺を強く抱き締めて
梅宮「ごめん、ごめんな……何も分かってやれなかった…何も気付けなくて…ごめん」
何故か悔しくなって
皐月『…ッ!お前に何がわかる!?いつ捨てられるか分からないッ、道具のように使われて気に触ったら殴られて蹴られてッお前に何がわかるんだよッ!お前らには俺の気持ちなんて…分かんねぇよ…。』
俺は全身の力が無くなったかのように座り込んでしまった……。
本当はこんな事まで言いたくなかった…、また捨てられる、また追い出されてしまう……。
もうこんな人生嫌だな……。
梅宮「なぁ、皐月、本当の事言ってくれてありがとな、でもな、俺やこの街、風鈴はお前を見捨てることなんてしない。必ず守り抜く。だから安心して全て任せてくれよ…。」
そう言われて俺は梅の顔を見てモノクロ君、今日タイマンしたヤツらを見た。
誰も俺の事を邪魔だと思ってもない……。
ことは「皐月!あんたはもう独りじゃないのよ、ずっとね……だから安心して?」
そう告げられた瞬間目の前がボヤけて……
梅宮「さ、皐月!?泣いてるのか!?どっかいたい??」
そうか……、俺が拒否してしまってたんだ……。
皐月『違う……、嬉しくて、泣いてるんだ』
梅宮「…そっか、皐月が苦しくないなら俺も嬉しいよ」
ボロボロ泣いてる中おずおずと近付いてくる人が居た。
桜「……、ん、」
??どうゆう意味だ??
桜「……胸貸してやるから……///」
皐月『ははっ、不器用だなぁ、でも有難く貸してもらう』
モノクロ君の心音は早いけどどこか落ち着けて眠ってしまった。
PS
この話は実際僕たち姉兄に合ったことです。
母はヒステリックで実の子にも手を上げる人でした。それを踏まえてもうして欲しくない、周りの人が助けてくれるようにしたかったんです