ティード「何年ぶりだぁ!?クライス!」
クライス「記憶にないな!」
切りあいの攻防が続く
ティード「見せてやる、真の力を」
ティードは剣を収めて、上裸になり、力を溜め始めた
ティード「変身術 ウルフ!」
ティード「ぐおおおおおおおおおああああ!!!!」
見る間にティードの身体は狼のように黒い毛で覆われ始めた
そして、顔が狼へ変化した
ティード「どうだ、これがウルフだ。人間の世界に生息していたとされる幻の猛獣」
クライス「ならばこちらも本気を出させてもらう、アーマード!」
ガチャンガチャン!
クライスの辺りにスタイリッシュな鎧が出現し、クライスの身体に装着されていく
クライスは鎧姿へと変貌した
ティード「ただの甲冑じゃないか、俺の敵ではないわ!」
クライス「この鎧はただの鎧ではない、自分の魔法を鎧に溜め込むことにより、強力で動きやすいものへと変化する」
クライス「そして、私の魔力はアルタイル王国で一番だ」
ティード「じゃあやろうか」
クライス「あぁ」
どぅん!!
ティードは凄い速さでクライスの腹を殴った
クライス「この程度か」
びくともしない鎧
ティード「その強度はハッタリではなさそうだな」
クライスとティードは拳を構えた、そして
バシン!バシン!
殴り合いの攻防が始まった
クリス「騎士道もクソもないな」
ダグ「全くだ」
ティード「フン!!」
バシン!
クライス「ぐおおあ!」
クライスのみぞおちにティードのパンチが鎧を貫通した
ティード「どうしたどうした!そんなもんか!?」
ドン!ドン!ドン!
ティードはパンチを連打する
クライス「外道がぁ…!」
クライスは膝をついてその場に倒れた
ティード「終わりだ兄弟」
カチャ
ショットガンを片手にクライスに構えた
悠「こっちだ馬鹿野郎」
ティードの背後にゲートが出現して、地下鉄の電車がティードの背中めがけて迫ってくる
キキー!!!!
運転手は急ブレーキをかけたが、遅かった
ダグ「まじかよ」クリス「カノン掴まれ!!」
ドカーン!!!!
ティードの辺りが消し飛んだ
ティード「ぐああああ!!」
クライス「うおおおああ!!」
クリス「陛下!!!」
メント「みなさん!無事ですか!?」
ダグ「カノンのバリアがなかったら危なかったぜ、サンキューな」
カノン「ううん!いいの!少しでも役に立ちたいもん、無事でよかった!」
クリスは倒れたクライスに駆け寄る
クリス「陛下、大丈夫ですか?」
クライス「問題ない、それよりティードを」
俺は倒れたティードの前に立った
悠「オイ、雪を返せ」
カチャ
拳銃を眼球に押し込む
ティード「もう遅いわ、既にあのお…」
バン!
俺はティードの右眼に発砲した
ティード「ああああああああ!!」
悠「あ?なんだよ、どこいるかきいただけだっつの、さっさと言えや」
俺は左眼に拳銃を押し当てる
ティード「あの女は既にヴェンデッタが我が基地に移送している、もう遅いわ」
悠「基地?どこにある」
バードリー「羽爆弾!!」
ヒューン!ドン!
空から現れたバードリーは羽を投げた、周囲の地面に刺さって
クライス「まずい!悠!逃げろ!」
悠「は?」
ドカーン!!!
刺さった羽たちは爆発して、バードリーはクライスを背負って飛び立った
悠「逃がすわけねぇだろ、外道がぁ」
バン!バンバン!!
羽ばたくバードリーに発砲したが、当たらない
悠「クソ、逃げられた」
クリス「まだ町が燃えてる、鎮火させるぞ!」
ダグ「了解!行け!ドルフィンズ!」
ドルフィンズたちは建物に向かってばしゃばしゃと突進する
30分後、ドルフィンズのおかげで町全体の鎮火に成功した