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イケメン政宗の登場にジンさんの心はザワザワヾ(・ω・`;)ノ 学くんより良さそうて🤣 政宗くんはただの幼馴染なのかなー??
淡路のごちそう美味しそう(^q^)紛れ込みた〜い😍 学くんかわいそうに🤣 政宗くんも要観察だよ🧐桜ちゃんにちょっかい出すなよ〜
山田旅館の大広間はまるで祭りのような熱気と笑い声に包まれていた
広々とした畳の部屋には、100人近くもの山田一族の親族が集まって、脚付きのお膳が整然と並ぶ、淡路島の海の幸がふんだんに盛られた皿が所狭しと並び、鯛の姿造りやタマネギの天ぷら、淡路牛のすき焼き鍋が湯気を立てている
賑やかにあちこちで笑い声が飛び、上座のステージではカラオケが始まっていて、親戚の一人が「浪花節だよ人生は」を熱唱し、拍手と野次が飛び交っていた
山田一族の「ただ飲みたい」勢も混ざりって、宴はすでに大盛り上がりを見せていた
「あれか? あの背の高い人!」
「あれじゃ!さっちゃんの婿さんじゃ!」
「でかいのう~、ハリウッドスターみたいや!」
「韓国のお方らしいぞ!」
と、一族の声があちこちから聞こえる、ジンはその視線と声の洪水にたじろぎながら、桜に促されて次々と親戚に挨拶して回る
一人一人と順番に握手を交わす内にジンの頬が痛んで来た、笑顔を作り続けているせいだ、今はスーツに着替えたとはいえ、来た時のポロシャツの気後れがまだ尾を引き、額にうっすら汗が浮かぶ
「はっ!・・・初めまして、パク・ジンと申します、よろしくお願いします」
「おお! さっちゃんの婿殿か! ええ男やな~!」
「男前じゃ!」
「社長さんらしいぞ!」
「ジンさんや!もっと食べなされ!」
「ささ!遠慮しなさんな!」
ジンも苦笑いで頷く、ステージではカラオケがさらにヒートアップ、米吉じいさんがマイクを握り、「北酒場」を歌っている
「婿殿! 次はお前さんも歌え!」
「ええ?ぼ・・・僕は歌はちょっと・・・」
松吉が嫌がるジンにマイクを渡す
「おーい!クラちゃん!!」(※桜のこと)
その時、入口の方で桜を呼ぶ声がした、長身で整った顔の青年が笑顔で手を振っている
「え?政宗くん?嘘!キャー!政宗君じゃない!」
桜が声をあげてその青年に駆け寄った、二人は両手をしっかり握って再会を嬉しそうにしている、その親しそうな様子にジンの胸は少しチクッとした
「どうしてここに?本当に久しぶり!」
ハハハッ 「女将さんから連絡が来て、今日の宴会に呼んでくれたんだよ!」
桜が後ろにいるジンを振り返って笑顔を二人に振りまく
「ジンさん!私の同級生で幼馴染みの袴田政宗君よ!ここの漁港の網元の子なの」
「政宗君!私の旦那様のジンさん」
「やぁ!よろしく、ようこそ淡路島へ!」
「よろしく」
ジンと政宗はしっかり握手を交わした、黒のベリーショートカットの政宗は体格も良く、漁師と言うだけあって、よく日焼けして、オレンジのポロシャツが健康的でとても似合っていた
笑うと真っ白な歯が印象的な好青年だ、そしてなかなかのハンサムだ
―袴田・・・と言う事は桜の一族じゃないんだな・・・―
「ご結婚おめでとうございます!嬉しい驚きですよ!末永くお幸せに!」
「あ・・・ありがとうございます」
政宗が心から祝福してくれている様子にチクりとジンは胸が痛んだが、いかにも人の良さそうな桜の幼馴染みには親しみやすさを感じた
―どうやら学よりは良さそうだな・・・―