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「あ、ところでそちらの寝ている方は?」コハルがアグネスに指をさして尋ねると、ジュリーは「アグネス」と応えた。「……アグネス、おきて」ジュリーがそう言いながらアグネスを揺すった。するとアグネスが重い瞼を開き、「んぅ……ジュリーおねーさん?どおしたの?」と目を擦り、眠たそうにして言った。ジュリーがアグネスの肩をちょんとつつき、「紹介する」「さっき会ったコハ」「コハルで、あーる!!」コハルがジュリーの顔の前にひょこっと出て微笑んだ。「………………コハルおねーさんか!よろしくねッ!」少しコハルを信用していないように睨み付け、アグネスはそう微笑んだ。「コハルおねーさんはにんげんなの?」コハルはそのことを聞くと、アホ毛をしょぼんとさせて「残念ながらふつーの人造人間なので、あーる…」と言った。アグネスはコハルを睨みつけるとすぐに穏やかな表情に戻りこう言う「番号見せて。」「えっ…えっと…残念ながら吾輩の彫られてる番号は見せれない所にある…である。……」頬を赤らめこはるがそう言うと「見せれない所って何?」と、アグネスが間髪入れずに聞いた。「あ…え……」コハルは指いじりをしながら縮こまってしまった「ねぇ、何?教えて!」ジュリーは問い続けるアグネスの肩を叩き、首を振った「…」「えー!?ジュリーおねーさんまで!?…じゃあもう仕方ない!」
「疑ってごめんね!コハルおねーさん!仲良くしよーね!」アグネスは呆然としているコハルの手を握ってブンブンと振り回した。「うぉおおお!!痛いである痛いである!!」ジュリーはそんな二人を見てクスッと笑った。「…あ!!」そんなジュリーをアグネスは見逃さなかった。「ジュリーおねーさん、いまわらったね!?」アグネスがジュリーの頬をぷにぷにとつついた。「…んむ……」「あ、ズルいであるよ!!吾輩もジュリーの頬を触るである!」「…ダメ!!」ピシッとアグネスがジュリーの前に手を出した。「ジュリーおねーさんのほっぺ触っていいのはアグネスだけなのー!!」「ケチなのであるー!!」その時、ジュリーは虚無の顔で「いいから離して…」思っているのであった。