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気圧差による耳鳴りでキャーキャー言ったり、
機内食のフルコースでキャーキャー言ったり、
着陸の際に墜落するー!、とギャーギャー騒いだり。
入管に入る前にグッタリした全員&荷物を担ぎ、使い慣れない英語で遣り取りを済ませ、迎えに寄こされたリムジンに担いだ全てを放り込み、座席にドッカと座り込むと。
何処からともなく出てきたM.I.B.に両隣を固められ、さらに正面にもう一人M.I.B.が参戦。
なにこの状況。おもむろに取り出されたペン型のガジェットで記憶を弄られるのかと身構えたが。
正面のM.I.B.が、
「この度は突然のお呼び立てに応えて頂き、マコト……誠?に?ありがとうございます、ミスター・オノレオ」
と流暢な日本語で挨拶を。
イカン。面食らったが、挨拶には挨拶を返さねば、スゴク=シツレイ!?
「Thank you for your kind greetings.I’m fine with English, so would you like to speak in English from now on?」
(丁寧なご挨拶ありがとうございます。私は英語でも大丈夫ですので、ここからは英語で話しませんか?)
(以降、英語にて)
「それではお言葉に甘えまして。私はMI6所属のアビゲイル・ウィリアムです。
本件における現地との折衝役として政府及び機関より貴方方の補佐をするように命じられています」
M.I.B.と思いきや、何と女性……!?
オノレオアイの性能が低下している……!?
「なるほど。事前にお送りいただきました資料を拝見させて頂いたのですが、
第3の事件に関して質問させて頂いても?」
「被害者が防刃ベストを着ていたにも関わらず、それには一切傷が付かず、肉体が切り裂かれていた件については、スコットランドヤードの検証班が現在時点でも調査中です」
話が早い。国外の怪しげな自称:冥探偵に付けていい人材じゃ無い様な気がするんだが。
「本件においては通常の捜査では犯人逮捕はおろか、手掛かりの発見すら覚束無いというのが捜査関係者一同の共通見解です。
ミスター・オノレオ。本件における貴方方、冥探偵チームに対する期待は非常に高く、政府からも貴方方からの要請には可能な限り応えるべし、と」
「可能な限り、とは?」
「英国民並びに国家に危害を加える物でない限り、その全てに、です」
……重い……重ォい……
早速胃薬の支給を要請したくなったが、込み上げる酸っぱいナニカは無理矢理飲み下す。