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アドラル皇国
23
こはる
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上野文
8,314
俺は、この世界で旅が終わった後スローライフを送る予定だ。庭で野菜を育てて、居酒屋みたいな事したいなぁ。カレーライスの美味しい居酒屋、浪漫を感じて良いなぁ。
俺は、思い切ってフィオナに話すことにした。
「なあ、フィオナ。」
「どうしたんだい?アストレア君。」
膝枕されながら、俺は言った。
「俺、旅がしたい。せっかくの異世界だ、知らない世界を俺は見たいんだ。」
「そうか…なら私も連れてってくれよ。まあ、連れて行く以外の選択肢は与えないんだけどね。」
「もちろん、連れてくつもりだ。12年過ごして分かったよ。フィオナから逃げる事は無理だってな。」
「なんだ、分かってんじゃん。」
フィオナは、俺のほっぺをぷにぷにしながら言った。
フィオナは、この世界で性格が丸くなった。転生前の彼女なら、旅をするって言った時点で俺を監禁、拘束はするだろう。まるで、彼女が別の誰かに成り変わっているようだ。旅が終わった時ぐらいに聞いてみよう。
コメント
1件
読みました!第4話、いい雰囲気ですね〜。主人公が「旅がしたい」と切り出したときのフィオナの返し「連れて行く以外の選択肢は与えない」、あれ、12年前の彼女なら監禁・拘束だったっていう地の文と合わせて、関係性の変化がじんわり伝わってきました。丸くなったとはいえ独占欲は健在で、でもそれがギャグっぽくて可愛い。あと、カレーライスの美味しい居酒屋でスローライフ、という夢がすごくほっこりします。次の展開も楽しみにしてますね🌷