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「…ねぇ佐藤、お前は今頃どうしてるかな。あの時お前が私にやった事、ずっとずっと覚えてるよ。忘れたことなんて1度もない。この建物もだいぶ古くなったなぁ、まぁ壊しちゃったの私じゃないけど…」
「ちょっとくろんさん!朝早くからいなくなったと思ったらまたこんな所に来て…また何を考えてるんですか?」
「あれ〜?かすみさんなんでここにいるの?絶対バレないと思ってたのに…」
「くろんさんとは長い付き合いですからだいたい分かりますよ。そんなことよりほら、帰りましょう。」
「…先に帰ってていいよ。私はもう少しここにいるから。」
「もう少しここにって…どうしてそうもアイツらに固執するんです?」
「ん〜、なんでだろうね…。自分でもよく分からないんだけどさ、どうにも忘れ難いんだよね。あの時の出来事も、あの人たちも、かすみさんもかすみさんから言われたことも…。」
「……帰りましょう。もうくろんさんが思い出す必要はありません。思い出してしまったらきっと、貴方は戻れなくなると思います…」
「そっかぁ、それは悲しいねぇ。少なくとも今はみんないてくれるもんね。みんな……ふふっ、帰ろうか。ここにいても空気が悪いや。」
「帰りましょう、道はわかりますか?」
「ちょっと〜、あんまりくろんさんを舐めてたら痛い目見るぞ?見ちゃうぞ?」
「ははっ、なんすかそれ。」
「ふっふーん、それはヒミツ♪さっ、帰ってみんなとご飯食べるぞ〜!」
「…………くろんさん、貴方はどうかそのままでいてくださいね。俺…俺らと同じ道を通る必要は無い。どうかそのままのくろんさんで、変わらず純粋に生きてください。」
「おーい、かすみさーん!早く行かないと置いてっちゃうぞー!」
「っ、すみません!待ってくださいよ〜」
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「…かすみさん。君はくろんさんに『あの事』を伝える義務がある。使命がある。くろんさんだけではない、みんなにだ。まだバレていない、バレるはずがない。ある1人を除けばね…。くれぐれも███さんには注意してくださいよ。知られれば被害を被るのは俺らだけじゃない、全ての人達だ。」