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しばらく沈黙が続いたあと、海がちらりと柚希の方を見た。
「なぁ瀬戸。明日もここ来る?」
「……別に、決めてない」
素っ気なく答えたつもりだった。
けれど、なぜか胸の奥で小さく波が立つ。
「じゃあさ、俺も来るわ。勝手に」
海は屈託のない笑顔を浮かべ、そう言い切った。
まるで当然のことのように。
柚希は返す言葉を探せず、ただ視線を落とす。
夕暮れに染まったコンクリートの床が、やけに滲んで見えた。