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今日は仕事の打ち上げあるから帰り何時になるかわからない、先に休んでてね。
そう言われていた日の夜。
そんな日は寧ろちゃんとおかえりって言いたくて、夕方頃に仮眠を取って奏斗の帰りを待っていた。
0時を過ぎた頃、玄関からガチャガチャと鍵を開ける様な音がする。
思ったより早かったなと思いながら玄関へ向かうと、丁度中へ入って来た奏斗と鉢合わせた。
🌸「おかえり」
🍷「んん〜?あぇ、ごめんおこしたぁ?」
ふらふらしながらバッグを放り投げコートを脱ぎ捨てる。
上機嫌でふんふんと何かを口ずさんでいて、思わず私も笑ってしまった。
🌸「待ってたかっただけ。楽しかった?」
🍷「たのしかった!ちょとのみすぎたけど」
🌸「だろうねぇ酒くさいもん」
まぁこんなに酔って帰ることは滅多にないし、無事に帰ってきたからそれでいい。
奏斗が脱ぎ捨てたコートやらを回収していると、玄関先だというのにごろんと寝転がりやがった。
🌸「え、ちょっとここで寝ないでよ」
🍷「ん〜〜〜」
🌸「ねー!運べないんだから」
まじで勘弁してほしい。
せっかく回収した物をまた横に置いて、このまま沈もうとしている奏斗を強めに揺さぶる。
まだ沈みきっていなかった奏斗は、のそりと起き上がると座り込んでいた私の脚に頭を乗せた。
🍷「のみかいはたのしかったしー、おれの🌸はかわいいしさいこうだな〜」
🌸「なに…?酔いすぎじゃない?」
🍷「だっておれがかえるのまっててくれたんでしょ?かわいい」
そのままじっと私を見つめ頬を撫でる。
お酒のせいもあっていつも以上にとろんと蕩けた声と瞳が非常に艶っぽい。
羞恥で顔を背けようとしたけど、今度は両手でしっかり掴まれた。
🍷「だめ。こっちみて、おれだけみてて」
🌸「むりしぬ」
🍷「んっふふ、かわい」
両手で包んだまま頬やら唇をずっと撫でながら、可愛い好きだと繰り返す。
そんな顔して何してくれてんだ、この酔っぱらいたちが悪い…!
心臓が痛い、あぁもう本当に無理かもしれないと思いはじめた時、漸く満足したらしい奏斗。
🍷「待っててくれてありがとね。寝よっか〜」
立ち上がって私の手を引いて寝室へと向かい始める。
…何か、意外とちゃんと歩いてるな?
🌸「奏斗、酔ってるよね…?」
🍷「酔ってるよ〜?」
🌸「………」
🍷「ん〜〜〜?」
ふふ、と微笑んだ顔を見て、してやられたと思った。
奏斗は楽しそうだし、そんな顔してる奏斗は大好きだし、結局ここに収まるんだな。
いつもよりは酔ってるよ?いつもよりは
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飲酒配信またやってほしい…
酔ってる奏斗かわいい