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1週間後の水曜日も仕事先に無理を言って休ませてもらい
堀内の待つTanTanシークレット・ベースの店舗へと向かう。
場所が場所だけに終わるのが深夜になるのは避けたかった。
自分でもヘタレだなとは思うけれど、旦那持ちの子持ちなのよ一応、私。
やっぱりね、そこは危ない橋は渡りたくないのでどうしても
慎重になってしまうのだ。
私は念のため、2日前から堀内くんでと予約を入れておいた。
店舗に着くとすぐに堀内くんが応対してくれた。
「加納さま、こちらへどうぞ」
部屋に入ると私は服を脱ぎ、服の下に家を出る時から身に着けていた
スポーツブラとスパッツ姿になった。
「今日も下着付けたままでお願いします。後は前回と同じ施術で……」
私は今回も1時間コースでお願いしていた。
堀内くんと話しているうちに彼がここの店に入店した経緯なども
聞くことができた。
大学を卒業した後、普通に就職したらしいけれどブラックだったのと
周囲の人間関係に疲れて1年持たなかったのだとか。
何か温和そうで、周囲とは上手くいきそうな雰囲気の人なので意外に思えた。
インターネットで募集しているのを見て応募したらしい。
「お給料とか、やっぱりいいんですか?」
「指名数が多ければ多いほど……って感じですかね。
50~80万円くらいなら軽くいきますね」
人気セラピストでガッツリ1か月働くと500万円前後はいけますね。
僕はそこまで詰めて働いたことはありませんが。腕が相当疲労しますし」
「黄金の腕と指? というところですか?」
「まぁ、そうですね」
「お給料はいいけど、やっぱり疲れますよね?」
「いえ、そこは大丈夫ですから」
「でも、本音では……」
「はい、疲れます」
「「ふふっ」」
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