釣りをしていたらいつの間にかずっと見下ろされている
なんだか圧をかけられているようで落ち着かない
旧スナ「どうした?」
新スナ「何でもない 見てるだけだよ」
謎の返答が返ってきて全く訳わからんよ
はっ!!もしや、魚パクられるのでは!?
いや、新はそんなことしないしな…
…ん?なんか目が虚ろなかんじがする
大丈夫か!?
ぱしゃっ ぼちゃん!!
おっ!かかったぞ
ビチビチビチッ!!
…まだ見られてる
あ!腹減ってるのか
旧スナ「昼ご飯は食べたか?」
新スナ「食べた」
食べとるんかいッ!!
一人だけご飯食べるのは抵抗あるな…
腹減ったなあ…どうしようかねと考えていたら後ろにいた新がすとんと座って抱きしめてきた
旧スナ「新?」
新スナ「…」
旧スナ「向き直すから一回離れてくれよ」
新スナ「?」スッ
旧スナ「ん」
…おい!何きょとんとしてんだよ!
勇気だして手ェ広げて待ってんだぞ
さっさと来いや!
わたわたすんな何で挙動不審になる
目線泳ぎすぎててなんか笑いそう
ヘタな変顔より面白い気がする
でも笑ったら新の顔がもっと面白くなるから我慢我慢…
新スナ「え…あ……~~~っ!!
ていっ!!」
バッシャーンッ!!
ど う し て こ う な っ た
新スナ「ああっ!旧さんごめんなさい!!」
旧スナ「なんの恨みがあるってんだい…まったく」
ざばっ…
思いっきり押し倒されて川に落とされたんだが…なんでー???
新スナ「ごめん!ごめんよ旧さん!」
ひょいっ
タタタタタッ
えええええええ???オイラの立場を考えてくれないかね?
軽々とお姫様抱っこしないでおくれよ
新スナ「これ着替え!じゃ風邪引くからちょっと脱いで」
旧スナ「お…おう…」ぬぎっ…
…なんか新がタオル構えてるんだけど渡すだけだよな?
旧スナ「タオル…」
新スナ「僕が拭くよ」
おー…さすが過保護ダンディー
としか言えん
お言葉に甘えて体を拭いてもらった
タオルがとてもふわふわで気持ちよかった
それから、新の着替えを借りたけどぶっかぶかで袖は萌え袖状態で、丈が膝下10センチぐらいある
ズボンも丈が長くて足首の辺りに布がぐちゃっとしていて非常に不細工である
だからズボンは拒否った()
下着も拒否った
さすがに少し抵抗がある
というか僕、着替えもタオルもあるんだけどな…
旧スナ「着替えありがとう」
新スナ「いや、僕の責任だから当然さ
あの…もう一度、ハグをしても…いいかな?」
旧スナ「どうぞ」
新スナ「ありがとう…」
ぎゅ~っ!
…体ほっそいな!!コイツ飯食っとるんかッ!!
てか飯あんまり食わんでも身長は伸びるもんだからな…無駄にでけーっ
なんか腹立つから髪の毛わしゃわしゃしてやろっ!
もふ…わしゃわしゃわしゃッ!!
新スナ「っ!?」ビクッ
意外と剛毛…硬い
そういや人によって耳の形って違うんだよなあ…
さわっ…
新スナ「ひゃうんっ!」
旧スナ「!?」
新スナ「…変な声出たけど気にしないで///」
なっんだこれ気まずいぃいいいいい!!
旧スナ「お…俺帰る
服、明日ちゃんと洗って返すよ」
新スナ「わかった 送ろうか?」
旧スナ「大丈夫」
新スナ「じゃあ気を付けてね」
旧スナ「ああ」
うわぁあああああ!!旧さんに引かれたかなあ…
いきなり耳触られると思わなかったし…
てか送った方がいいよね!?
下何も履いてないけど大丈夫かな
なんかもう終わった
よし!逃げてきたぞ!!
悪いことしたなあと思うけど逃げる!!なんだかこっちが恥ずかしい
ん?なんか忘れてたような…
ぐぅううう
そうだった!!ご飯食べてなかったんだ!
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