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荻一野@おやすみ中
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ー 注意事項 ー
・こちらはmnps様の二次創作となっております
・ご本人様や関係者様とは一切関係ありません
・この作品にはBL要素が含まれますので、苦手な方はご注意ください
ご理解いただける方は、ぜひ楽しんでいってください!
秋。
夏の暑さは少しずつ遠ざかり。
校庭には涼しい風が吹いていた。
あの日から。
shkは自分の気持ちを隠したまま過ごしていた。
でも。
隠そうとするほど。
smを見るたびに胸が苦しくなる。
放課後。
「先生にプリント届けてくるね!」
akが職員室へ向かう。
「僕も行きます。」
pyも後を追った。
教室には。
smとshkだけが残る。
夕日が差し込む教室。
静かな時間。
shkは深く息を吸った。
逃げたくない。
もう。
この気持ちから。
ゆっくり。
smの方を向く。
smも視線に気付き。
顔を上げた。
shkは。
少し震える手で。
手話を始める。
『ありがとう。』
smは静かに見つめる。
『転校してきた日。』
『誰も手話が分からなかった。』
『でも。』
『君だけは話しかけてくれた。』
涙が滲む。
『授業も。』
『帰り道も。』
『夏祭りも。』
『全部、楽しかった。』
smは何も言わない。
ただ。
一つひとつの手話を見逃さないように見つめていた。
『君がいたから。』
『学校が好きになった。』
『家に帰るのが嫌でも。』
『学校へ来れば君がいた。』
shkは笑う。
少しだけ。
泣きながら。
『だから。』
『好きです。』
『君が好き。』
教室は静かだった。
夕日だけが。
二人を照らしている。
smは目を閉じる。
今までの毎日が浮かぶ。
転校初日。
驚いた顔。
少しずつ増えていった笑顔。
夏祭り。
「また来年も。」
その約束。
気付けば。
自分も。
同じ気持ちだった。
smはゆっくりと。
手を動かす。
『ごめん。』
shkの胸が締め付けられる。
でも。
smは続きを伝えた。
『気付くのが遅かった。』
『君が笑うと安心する。』
『君が困ると助けたくなる。』
『君が帰ると寂しい。』
一つ。
また一つ。
丁寧に手話を紡ぐ。
『全部。』
『好きだからだった。』
shkの目から。
涙がこぼれる。
smは少し照れたように笑って。
『俺も。』
『君が好き。』
しばらく。
二人とも笑っていた。
泣きながら。
笑っていた。
その時。
ガラッ。
「ただいまー!」
akが勢いよく教室へ戻ってきた。
「あ。」
教室の空気を見て。
固まる。
「……え?」
pyも隣で目を丸くする。
shkは慌てて涙を拭く。
smも少し照れくさそうに笑った。
二人は同時に。
手話をする。
『付き合うことになった。』
数秒の沈黙。
そして。
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
校舎中に響くくらいの。
akの声が聞こえ……る、じゃなくて(笑、教室中に響いた。
pyは思わず吹き出して笑った。
「やっと、ですね。」
その一言に。
四人は顔を見合わせて笑った。
秋の夕日が。
四人の影を長く伸ばしていた。
コメント
1件
やっと…!smに気持ちが伝わって、しかもお互い同じだったなんて、もう涙が止まらなかったよ。夕日が差し込む教室で、手話で紡ぐ告白がすごく丁寧で、静かに響く感じがたまらなかった…。akが戻ってきてからの「付き合うことになった」の連続手話、笑ったし、pyの「やっとですね」が優しすぎてじんわりきた。秋の夕日、4人の影が伸びるラスト、本当に綺麗だった。良かったね…!