TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する

「ぐ、がっ、当たってる」


「ん〜ふふ、当ててるって言ったら?」


「ん…~っ、」


ジョングクが後ろからぐりぐりと押し付けると、テヒョンの情けない声が漏れる。


「押し付けられただけでイッちゃうんですか〜?」

「悪い子」


「まって、」

「はぁっ、…!」


「声裏返っちゃってるよㅋㅋ」

「おいで、足開いて?」


テヒョンは自分が負ける状況にあると理解しつつも、その要求を拒んだ。


「…や、」


「え〜…?じゃあできないね」


本当にいいんですか?と耳元で囁かれ、身体が敏感になっていたテヒョンの肩はぴくりと動いた。


「でも、なんか…ひらくって、」


「恥ずかしい?あーもう、可愛いねㅋㅋ」

「でも〜、気持ちよくなりたいって思うなら」

「後ろからだからあんまり見えないし、俺にもたれかかるみたいにして足開いてみて?」


テヒョンは2度目のお願いに、素直になって言う通りにした。


もたれかかると、ジョングクの胸の音や体温、息が感じられる。それに、ジョングクが喋るところは必然的に自分の耳元になって、声が直接響く。

いつも聞いていた、大好きなその優しい声が。


「ヒョン大丈夫?首辛くない?」


こんな時にでも出るジョングクの気遣いにテヒョンは言葉が出ず、ただ首を縦に降った。


ジョングクは微笑んだあと、目の前の長めの髪を彼の耳にかけ、下に手を伸ばした。

ちゅ、と耳に何度かキスをしながら、テヒョンのズボンのチャックを降ろす。


「ふふ、いつもは耳だけでそんな赤くならないのに」


そう言った後、ジョングクは耳に軽く口付けた。

いつもより少し掠れた、溶けそうになるくらい甘い声。

じんわりと熱くなっていく耳が柔らかい舌に包まれ、あたたかい息と優しい声に鼓動が高まる。


「ぐ…が、耳だけ、やだ」


「ん〜?」

「今日は感じやすいんだ」

「こっち向いて!」


そう言っても、テヒョンは少し俯くだけで振り向くことをしない。


「も〜…もう何度もしてるのに、照れないで」

「可愛すぎておかしくなりそう」


振り向かせることを諦めて、首筋に1度唇を落として済ませた。


「はじめるからね〜…」


すっかり降ろされたテヒョンのズボンからでたものにジョングクが手をかける。

先を手のひらで包み込み、あたたかい感覚が走る。


「ふ…っ、まっ、て」


ジョングクはテヒョンの口に指を入れた。


「はぁ…ぅう」


唾液でぬるぬるになった指で物をまた触ると、さっきよりも気の抜けた声が出た。


上下に動かすと共に荒い息が漏れて、身体が左右にくねる。


「1人でする時もこんなに敏感なの?」

「ちょっと触っただけでイきそうだよ」


「ちがう、…なんか今日おかしい、っ」


「ふふ、じゃあ俺にせめられてるから?」


首を振るにも振れなくて、テヒョンはぅ、と声を漏らす。


「そんなかっこいい顔してるのに…女の子みたいに変態なんだね」


ジョングクが甘い声で囁くと、テヒョンはベッドシーツをきゅううと掴んだ。

心臓が縮むようにドキドキして、胸から股間にかけて、指先までもがむずむず、ぞわぞわとしてくる。


「こっち向いて?」

「も〜向いてよ」


「いまたぶ、んへんな顔してる…」

「すごい不細工だと思うんだけど」


「いいから」


テヒョンが身体をひねると、ジョングクは少し目を見開いた。


「そんな、泣くほど気持ちいい?」


「いや、ぐががいってくる、から…」

「へんたいとか、言われたことないし」


「じゃー今日大号泣しちゃうかもねㅋㅋ」


テヒョンが言葉の意味を理解する前に、ジョングクが唇を押し当てた。

何度か重ねると、ジョングクの舌がテヒョンの口に入ってゆく。


「は、…ん〜、」


「その声わざと出してるの?」


「ぃきできないんだもん」


「えっち」


ジョングクは余裕が無さそうに微笑んだ後、肩に両腕を回す。たまに目を開けて視線が絡むと、テヒョンは恥ずかしそうに服の裾をつまんだ。


テヒョンの腰がガクッと落ちたのは、ジョングクの右腕が物に触れたから。

ビクビクと身体が跳ねても、ハジョングクは何の気も変わらずただキスを続ける。


「ぁ、っぁ、あ、…はん、ぅあっ」

「ん〜…っ」


ジョングクが唇を離すと、2人を紡ぐ透明の糸がプツリと爆ぜた。

テヒョンは肩に手を置き顔を上げて、目をぎゅっと瞑った。


「ぁあ、ぅ、イ…きそ、」


「も〜イッちゃうんですか〜?ふへへ、」


こくこく、と頷き、肩の布をきつく握りしめる。

ジョングクが空いた片手でテヒョンの首筋を撫でると、可愛らしい彼の声が響いた。


「でる、ぅうう〜…」


テヒョンの脚に縋り付く白濁液。

ジョングクはゆっくり手を止めて、そのまま脚に手を置いた。


「わ〜…いっぱいだね」

「全然してなかったの?」


「はぁ…、は、ぐがに…して、もらったの、が最後」


「!?ずっとためてたの!?」

「だって最後にしたの結構前じゃん…」


「ふへは、ちょっとしてみたけど、ぐがいないと、」

「なんか…、」


ジョングクは後ろからぎゅっと抱き締めて、可愛くてたまらない、と頬をゆるめる。


「俺がいなきゃだめな身体になっちゃったんだ〜?へへ」


「んんㅋㅋふふ」


「もっかいしていい?」


テヒョンはそう言われ、少し考えたあと、こう言った。


「次は俺がする」




続きます〜

甘すぎるあなたの声や手に

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

300

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚