テラーノベル
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kyo side
いつもの路地裏で、いつもの煙草を吸っていた時だった
突然、背中が、あつくなった
視界がボヤけてきて
だんだん意識が途絶えそうになる
俺は、これを知っている
…死、だ
kyo「…クソったれ、」
男が何か呟いていたが、聞き取れなかった
rd side
今日も命令が下された
写真の男を殺せ、と
もう、嫌って程殺してきたのに、殺す相手は腐るほどいる
救えない世界だ
その男は都合よく路地裏に行ってくれた
背中をナイフで思いっきり指す
真っ赤な血飛沫が、まるで花火のように飛び散った
俺がこれを辞められないのは、
金
そして、人が死ぬのが好きだったから
?「…クソったれ、」
男は、苦笑いを浮かべてそう言った
rd「…ごめんなさい」
俺はすぐにその場を去った
今日も命令が下された
殺しに行こうと思っていたら、人に声を掛けられた
?「あのー、これ落としましたよ」
rd「あ、ありがとうございま…」
rd「…は?」
?「こんにちは、俺殺しさん?」
男が、あの時とは全く違う薄気味悪い笑顔でそう言った
脳が、理解を拒絶した
だってあの時、確かにこの手で
殺したはずの男が目の前にいるのだから
?「いいこと教えてやろか?」
男は笑顔のまま続けた
?「人は0回」
?「悪魔は3回」
?「天使は何回でも、生き返るんだぜ?」
…じゃあ、コイツはあと2回殺せば死ぬのだろうか
それとも
死なないのだろうか?
少なくとも、俺はコイツにごめんなさい、なんて言って後悔した
rd「…」
滅茶苦茶パニックになってたから取り敢えず顔面をブン殴っといた
コメント
2件
パニックで顔ブン殴んなよらだぁッ〜… 笑