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何時からだろうか____
「あんたなんかいらない」
嫌悪抱く声に飽き飽きした頃は。
何時からだろうか_?
つい窓を見てそこへ飛び込もうと意識した頃は。
嗚呼、いつからだろうか。
さようならも言わずに、
飛び降りた頃は。
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ピピピッ、ピピッ
目覚ましの音が虚無に鳴り響く。
「ッは…」
どうやら夢を見ていたようだ。
「ははッ…何時の夢だよ…w」
可笑しく笑いながら姿見の前へ立つ。
そこに見えるのは、見慣れすぎてしまった
の姿。
赤と青の瞳と、少し重くショートカットの濃い茶色の髪の毛。
ややジト目で、白いコートを羽織っている。
眼の奥にはハートに槍が突き刺さったかのような模様が浮かび上がっている。
そして何より頭にある大きな耳だろうか。
2つに分かれた尻尾も付いている。どちらも茶色い。
「ふわぁ…ねっむ…」
現在午前6時。
鏡に映った「麗奈」の姿を確認した後、静かにリビングへ移動する。
散らかったリビング。
昨日の夜の事を思い出しながら、
辺りに散乱しているカッターや薬を回収する。
麗奈「…私、昨日こんなことしてないよな?」
手を止め、顔を顰めながら考える。
麗奈「…ん……?」
そう考えてる内に、視線を感じることに気がついた。
麗奈「ッ……!!」
一気に緊張が高まる。
不法侵入者だったらどうしよう?
…いや、殺意は感じられない。しかも見覚えのある匂いが……
第2話に続く…