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ぴかわど
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ある日の昼間、私は、カラスバさんの家の窓辺で、考えていた。
私がこの世界に来てから、今日で一カ月が経とうとしていた。
この一カ月、いろんなことがあった。
カラスバさんとの出会い、AZさん、そしてMZ団との出会い。
MZ団とは、なんだかんだで仲良くなった。
クロワッサンカレーも食べさせてもらったが、やっぱりあれは重い。
意見はピュール寄りだ。
そういえば、ガイはあの後ピュールにこっぴどく叱られて、
借金返済のためにZAロワイヤルを毎晩やってるらしい。
デウロも後から事情を聞いてあきれていた。
サビ組では、なぜかだいぶ上の立場に見られている気がする。
組の人たちからはなぜか「お嬢」って呼ばれてるし。
カラスバさんは組の人たちに私のことをどう伝えたんだろうか?
暴走メガシンカも何件かあった。
カラスバさんとMZ団とで協力してどうにか鎮めてきた。
しかし、本当に発生する頻度がおかしい。
アンジュは、AZさんの言う通り、もうすぐ暴走してしまうのかもしれない。
まあ、暴走メガシンカもいいレベル上げにはなってるけど。
…こんなにいろんなことがあったのに、私が元の世界に戻る方法は、
見つからないままだった。
一体どうすれば、元の世界に戻れるんだろうか…
でも、本当に私は戻りたいと思ってるのかな…?
ため息をつき、窓の外を見つめる。
「…どうしたんや?そんな暗い顔して…」
「あ、カラスバさん…」
心配そうに、カラスバさんが話しかけてくる。
「いえ、私がこの世界に来てから、もう一カ月経っちゃうんだなって…」
「ああ…」
「この一ヶ月、いろいろありましたけど、
戻る方法に関することは何もわからなかったから…
どうしたら、元の世界に戻れるのかな、って…ちょっと、悩んでたんです。
戻りたいのかもわからないですけど」
「………オレは、戻ってほしくないけどな」
「…え?」
カラスバさんの言葉に、耳を疑う。
「この一カ月、オレはミラといてホンマに楽しかったんや。
ここまで心許せるヤツに会ったのは、初めてやった」
カラスバさんは、少しうつむいて続ける。
「せやから、ミラが元の世界に戻ったら、オレは…やっぱり寂しいんや……」
「…私も、大好きなカラスバさんと離れるのは、すごく嫌です。
それでも…それでも、私のことを心配している人がいるから…
戻らないといけないんです…」
「家族…か」
「はい…」
「オレの母ちゃんは、どんな顔やったかな…もう、覚えてないな」
「あ…カラスバさんの両親って…」
「小さい頃に、ふたりとも死んでしもたんや」
「…」
「まあ、死んでしもたものは、しゃあないからな。もうなんともないわ」
私が黙り込んでしまうと、カラスバさんは少し笑ってそう言った。
「…ん?ちゅうかさっき、オレのこと好きって言うたか?」
カラスバさんが、突然気づいたように言った。
…いや気づくのおっそ!!!!
「はい、言いましたよ。嘘じゃないです。
…もちろん、恋愛的な意味でですよ」
「…!」
あーあ、流れで告白しちゃった…
もっといいシチュエーションでしようと思ってたのにな…
「…ミラ」
「はい?」
「オレも、ミラのことが好きや」
「ふぁ??」
意外すぎる言葉が返ってきたので、変な声が出てしまった。
「今、好きって言われて、ようやく…自覚したわ。
オレも、ミラのことが好きや」
「なっ…りょ、両想い…」
「…せやな」
そう言って笑ったカラスバさんの顔は、日の光に照らされて、よりきれいに見えた。
コメント
1件
わあ、第6話でついに両想い成立…! これまでの距離感や、MZ団とのエピソードで築かれてきた信頼関係があったからこそ、窓辺の告白がグッと響きましたね。カラスバさんの「戻ってほしくない」という正直な言葉と、ミラの「戻らないといけない」という葛藤が交差する感じ、切なくて素敵でした。「世界観の構築」も毎回丁寧で、暴走メガシンカが単なるバトルパートではなく、物語の根幹に関わる伏線として機能してそうなのも気になります!