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手先が冷え、頭の中もうっすらとぼんやりし始めてきた頃。

小さな少女が歩道の端でうずくまっていた。通りすがる者が手を差し伸べずに通り過ぎて行く中、おつかいへと向かっている途中であった、花里みのりが声をかけた。


「ねぇ、君。一人なの?」


みのりがそう声をかけるも、逆効果だと言わんばかりに「…っう」と目を滲ませる少女。

みのりは少し頭を傾けながら眉を下げると、鞄をあさり始めた。鞄の中から小さなぬいぐるみを取り出し、少女と同じ目線でぬいぐるみを渡すと、少女もしまいに笑顔になった。


「これ、フェニーくん?…君のじゃないの?」

「うん!そうだよ。だけど、このフェニーくんは、あなたへの贈り物だよ!」


少女の両手を優しく包み、その小さな手のひらにフェニーくんのぬいぐるみをちょこんと乗せると、少女はぎゅっとぬいぐるみを抱きしめた。


「…あなたのお名前を聞いてもいい?そしたら、あなたをお家まで送り届けてあげられるの!」

「…私はね───」


────────────────

「っ…!」


目を開けると、目覚めたばかりからかチカチカと目尻が光る。


「ん…あ、れ…私」


周りに並ぶ大量の本、窓から差し込むオレンジ色の夕日。

ここは宮女の屋上だ。飼育係がいつもより早く終わったからその分、早くついてしまって、いつの間にか眠りについていたらしい。

ふと気がつくと、左肩に謎の違和感。目線を移してみると、そこにはみのりの憧れであり、同じアイドルの仲間である桐谷遥が寝息を立てて眠っていた。


「っ?!は、はわわわっ…」 


みのりは遥が目を覚まさないように、ゆっくりと体を動かす。

すると、不意に目に入る遥の鞄についていたぬいぐるみを見て、みのりは目を見開く。


「こ、これっ…て」

「…ふふ、やっと分かった?」

「へ、へ?!は、遥ちゃん?!起きてたの?」


みのりをじっと見つめて、悪魔のように微笑む遥に、みのりは顔を真っ赤にした。



「私はもう、2回もみのりに救われていたんだよ?」




*みのりちゃんが遥ちゃんを救ったのは2回目だったらの話。



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コメント

8

ユーザー

プロセカすきなん… 私も好きだからめちゃくちゃ嬉しいしびっくりしちゃった笑

ユーザー

センスいいねwww

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