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「このケーキ美味いな…」

「でしょ?」


その日の夜はなれない気候のせいかあまり寝付けなかった

「おっはよーございまーす!!!」

「朝から元気だな」

となりの部屋からカナラが突撃してきやがった

「じゃあ私郵便局行ってスーナからの手紙確認してきます」

バタンッ

「郵便局は10時からだぞ」

ガチャ

「マジですか…」


良い一日は良い朝食から始まるとはよく言ったもので、その日全体のモチベーションに関わる

だがカナラの食事、バランスこそ整っているものの分量がいい食事の…いや、人間に入る量の限度を超えている

「ここまで食ってると凄いとかよりも恐怖の感情が出てくるわ。大丈夫だよな?爆発とかしないよな?」

「大丈夫ですって まだ腹四分目ですから」

「…」

「?」

「お前人間じゃねえ!」


「やっぱお腹壊してるっぽい」

クレープ片手に手紙を読んでいる…どんだけ食べるんだコイツ

「じゃあまた買い出し行かないとだな」

「なにゆえ?」

「砂漠特有の毒性生物の本とか薬とか…本当はスーナと話し合って買いたかったんだが」

「あ~理解 そう言えば昨日言ってたグレートスコー…」

「グローススコーピオン」

「そうそう、そいつここの人達から『クソサソリ』って言われてるらしいですよ」

「…良いなそれ」

現地の人の感性は素晴らしいと思う

「今度から俺も使おうかな」



「薬屋の匂いって何かクセになりません?」

「まあわかる」


買うものは解毒剤と消毒用アルコールに冷却パック

それに神経毒

「神経毒って何に使うんです?」

「ナイフに塗る」

「え〜、それで料理しないでくださいよ~」

「カナラが粗相しない限りは…」

「…」

「何この沈黙、怖いんですけど」

「…」

「じょ、冗談ですよね~」

「…」

「…」

どんどん顔が青ざめていくカナラが面白くてやりすぎてしまった

「流石にな、」

シュド情報調査記録 砂漠の花園

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