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STAR
53
最終決戦後
すまブラ
流血表現
欠損表現があります
ヤンデレ?(←失礼な純愛だよ)
みんな生きている
前の予告の本編です
「おもいあい」
それではどうぞ
「すまない先生、」
「どうしたの?」
僕ーすまない先生は書類から顔を上げて、低い、冷静な声のする方へ目線を向ける。
そこにはブラックがいた。
「どうしたの?珍しいね。君が来るのは」
そうブラックはIQ200の超天才!冷静に考えることができて、猪突型の僕はその頭脳によく助けられてる。
そんな成績優秀。品行方正を絵に描いたような人だから成績優秀だからここー職員室には滅多に来ない。
僕の声にブラックは少し目を伏せる
「八岐大蛇がもうすぐ復活します」
思わず肩の力が入る。
八岐大蛇、僕の両親を殺して、尚且つそいつの存在によって不幸を撒き散らしたやつ。
そうか、あれがついに、、
「そっか、ありがとう!どうりで最近変な感じだったもんな」
「ええ、」
「じゃあ早速準備しようか」
「すまない先生、」
「うん?なんだい?」
上目遣いで僕をみてくる赤い瞳をを見つめ返す。
何かいいたげに口が開いたが、すぐにぎゅっと引結ばれた。
「いえ、なんでもないです。失礼しました。では朝の会議で会いましょう。」
「ああ気をつけてね!」
トンっと扉が完全に閉まる
僕は知らず知らずのうちに止めていた息を吐き出した。
「緊張した〜」
(今日も可愛かったな。)
先ほど世界の災厄が復活すると言われた後の感想じゃないが、この男にとってはどうでもいいのだ。
人呼んで英雄のすまない。すまない先生ーすまないスクールを立ち上げ平和を目指すべく集めた7人の先生である。フィジカルは世界最強と言っても過言ではない。
そんな男が
「やっぱり瞳も綺麗だ。」
教師の身でありながら密かに生徒であるブラックに恋心を抱いている。
気づいたのは1ヶ月前。
あの日。星よりも綺麗な瞳を見た時だった。
「ブラック〜薪足りる?」
「ええたります」
僕とミスターブラックは天体観測をしに山に行った。
正確にはブラックに天体観測を誘われ、先生としての役割を果たすために、ただそれだけのためについていったのだ。
今振り返ってみるといい判断したと思う。
僕は鍛えているためすぐに山に登り終わり、早めについてしまったからついでにキャンプっぽいことしようと焚き火を作った。
「どんな星を見るの?」
「南に見える流星群を、」
そう言ってブラックは空を見上げる
僕も釣られて見上げると綺麗な星空が見えた。
「流星群か〜。確か流れ星には三回落ちる前に願い事を唱えると叶うと言われているよね」
子供の頃、それを聞いて毎日夜遅くまで空を見上げていた。
一回も見れなかったが、来年観れると良いねと微笑んだ母と父の顔は覚えてる
まだ、どちらも死ぬ2ヶ月前の話だ。
最近は空を見てないからたまにはこういうこともいいだろう。
「そうですね。まぁ信じてはいませんが」
ブラックは焚き火に目を落とす。
ブラックは頭がいいのだが、リアリストな性格だからそういうものをあまり信じない。
「そっか、」
「星に祈りをかけてなんになるというのです。星というのはそもそも…ただの屑です。星に祈りをかけたって叶えてくれた試しがないのですから、期待しても無駄です」
「ブラックは何かお願い事したことあるの?」
ただ、興味が湧いて何気なく聞いてみた。
「、、、、一回だけ、、相変わらず叶えてはくれませんでしたね。まぁ別にそんなことどうでもいいのですが、」
そう言ってブラックは目を閉じる。
何を願ったんだろう。
叶わなかった願い
すまないスクールに通う生徒ならば大体の人が思い浮かぶであろうもの。
君の願いは何だろう。聞きたいような、でも聞きたくないような。
まだ、いいや。
「ブラックはそう思うんだね。
でもさ僕はそれでも祈るよ。」
「どうして?科学的根拠もないですが」
「だってたとえ叶えられなくても願いを込めることで、自分の願いに少しでも希望が持てるじゃないか。」
「希望?」
ブラックが顔を上げる。
「そう。もしかしたら神様の気まぐれで、叶えてくれるかもしれない。自分で叶えられるかもしれない。願いが叶うってやっぱり嬉しいじゃないか。」
「、、あなたはそう考えるんですね。」
「ブラックの今の願い事は?」
「?私、ですか?、」
「そう。ちなみに僕はバケツ級、いや、体がプリンでできるくらいプリン食べたい!」
「なんですか、その願いは」
「えーいいでしょ!最近金欠で食べれてないんだよ〜、」
最近は特に、校舎のあちこちを壊してしまうから、怒った校長に減給された上に、治療費も自費で払わされた。もしかしたらブラックの誘いになったのも無意識の僕のストレス発散のためかもしれない。
「ふ、」
「えっ」
いま、笑った、?
笑ったよね?!
教室でも校外授業でもずっと仮面の下で無表情を貫いているこの子が笑うなんて初めてだった。
「えっ!今、笑った?」
「いえ笑っていませんが、」
と不機嫌な顔で返される。気のせいかな?
いや、でもはっきりきこえて……
「すまない先生それよりもうすこしですよ。」
僕は目を閉じて3回唱える
「プリン食べたい。プリン食べたいプリン食べたい。」
「まだ流れてませんが」
「練習、練習!いざという時に言えなかったら困るだろ?」
「そうですか。先生、もっとよってください」
ぐいっと僕の手を引っ張る。
「おっと、」
「あっ!」
急に引かれて足がもつれ、ブラックと共に倒れ込んでしまう。
「もう!引っ張らないでよ。」
そう言いながら退けようとする僕にほのかに香りがする
薬品の匂い。
どくん、どくん、
(えっ?どくん?)
「…先生」
赤い瞳をジド目にして苦しそうにするブラック
思わず見入ってしまう。
ドキドキ。
(ドキ?)
「先生!」
「ああ、あ、すぐ退けるから」
急いでブラックの上からどく。
「全く、、早くしないといけないのに、ぼーっとしないでくださいね?」
「ああ」
ブラックからただよったあの匂い。
なぜ、ドキドキしてしまうのか。
「あっ!流星群!」
気まずさを隠すために大声を出す
「……言わないのですか?願い」
「あっ、うん、そうだね」
願いなんかより、さっきの僕のあれが気になる
何でこんなにドキドキしてしまうのだろう。
ふとブラックの横顔を見る
ブラックはこちらに気づくことなく空を見ている。
その瞳が夜空の星を写して、いつもより輝いていて
まるで
世界一綺麗なものを独り占めして見たような背徳感。
「どうされましたか?」
ブラックがこちらに目を向ける
「ああ、ごめん、ちょっとね」
僕ははぐらかす。今の自分を表せる言葉がない。
ドキドキ?ふわふわ?
(何だろう。これ)
結局、その後も雲の上を歩いているような夢見心地の気分で帰った。
それからずっとブラックを見るたびにそんな気持ちに囚われている。
この時はまだ名前がなかった。
教えてくれたのは銀さん
クラス1いや、世界一お人好しと言わしめる生徒だ。
ということで、食事を奢る代わりに今までの話をした。
「それって、恋ですよね」
シェイクを軽く啜りながらあっけらかんと銀さんは言い放つ。
「えっ!」
「いやいやえっ!じゃないでしょう。先生って恋をした事って、ありますよね?流石に?」
ジド目でみてくる
「まぁ、あるけど、」
エウリ。初恋の相手だけど、もう彼女はここにはいない。
しかしブラックに感じたのはそれ以上だった
「ブラック、大変だなぁ。こんな大人に捕まるなんて、」
銀さんがぶつぶつ言ってる。
「いや、捕まえるっていうか、この気持ちがわからないだけで、」
「気持ちを知ってあなたはどうしたいんですか?」
銀さんは持ってたポテトで僕の胸あたりを指す。
「あなたが仮に正しく知ったとして、その思いを煩わしいと思ってるんですか?それとも大事にしたいと思ってるんですか?そこがわからないなら俺もお手上げです」
高校生とは思えない発言。
「それにばぁちゃんが言ってました。恋じゃないとか何だとかうだうだ言ってると逃してしまう。逃して後悔するなら付き合って後悔する方がずっとマシだ!って。」
銀さんのおばあちゃん何かあったのかな?
銀さんのおばあちゃんは置いといて
「そうだね、大事にしたいか、捨てたいか……」
「俺的にはじっくり考えればいいと思いますよ。俺も話を聞いてすまない先生のそれが恋なのか曖昧だし、、まぁ名前は名前でしかないから、大事なのは中身ですよ。先生」
銀さんはご馳走様ですと丁寧にテーブルを片付けて立ち上がる
「もし、また何かあったら相談してくださいね」
では
銀さんは店のドアを開けていってしまった。
「…………銀さんのおばあちゃんに育てられた恋愛観すごいな……」
コメント
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うわ、このエピソードめっちゃ良かった…!!「おもいあい」ってタイトルがもう刺さるんだけど、最終決戦前だってのに天体観測デートとか反則でしょ🔥 すまない先生がブラックの笑顔見てドキドキ自覚するところ、読んでるこっちまで照れるわ〜。銀さんの「逃して後悔するよりマシ」理論、確かにって納得しちゃった。ブラックは何を願ったんだろう?続きが待ち遠しい!