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ガチャ
(及川竜生)「ただいま」
(及川光博)「おかえり」
(及川光博)「今日、どうだった?」
(及川竜生)「相変わらずだよ」
(及川竜生)「ゲームをして楽しんだ」
(及川光博)「それは良かった。」
(及川竜生)「ごめん、店を任せて」
(及川光博)「大丈夫だよ。」
(及川光博)「あいつたちは理解してくれてるよ。君があの子のボディーガードになる事」
(及川竜生)「……」
(及川光博)「なぁ、竜生」
(及川竜生)「ん?」
(及川光博)「あの子にまだ言えない?」
(及川竜生)「そりゃ、言えないよ」
(及川竜生)「だって、あたしは……」
(及川竜生)「……」
ギュッ
(及川光博)「……分かってる。」
(及川光博)「あれは過去のトラウマから来たんだよね。竜生のせいじゃない。」
(及川光博)「あいつらだ。」
(及川竜生)「そうだよね……」
(及川竜生)「……背中の傷もあいつらが」
(及川竜生)「一生、消えない傷をつけた。」
(及川光博)「……」
(及川竜生)「あいつらは人じゃない」
(及川竜生)「クズだ」
(及川光博)「……大丈夫。大丈夫。」
(及川光博)「竜生のせいじゃない」
(及川竜生)「……光博……ありがとう……」
(及川竜生)「……あたし、頑張るね」
(及川竜生)「あの子にこの事を言えるように」
(及川光博)「焦らなくていいよ」
(及川光博)「俺がそばにいる」
(及川竜生)「ありがとう」
(及川竜生)「……」
竜の絵に刻まれてある背中を見てて
(及川竜生)「うっすらと残ってるな」
目を潜めて見ると大勢の傷跡がある。
あれから何年経ったんだろう……
21年か……
(及川竜生)「くっ……」
時折に嫌な過去を思い出してくる。
あたしの意思ではなく勝手に。
(及川竜生)「はぁはぁ……」
(及川竜生)「ふぅ……」
嬢ちゃんに酷いことをしたこともこの背中の傷痕につけたあいつらのことも思い出してくる。その度にあたしを苦しませてしまう。
(及川竜生)「仕方ないんだ。」
(及川竜生)「嬢ちゃんに酷いことをした罪を償わないといけないんだ。」
(及川竜生)「一生に……」