ATTENTION
❀これは某実況者グループ様と某ハムスター系個人Vのお名前をお借りしたものですご本人様には一切関係ございません
❀ご本人様関係者様等にご迷惑の掛かる様な行為はお止め下さい
❀登場する実況者様の性格等は作者の捏造に捏造を重ねたものになっています
❀軍の知識はミジンコ以下ですので多少雑なところがあってもスルーしてください
❀作者は東北民です関西弁が非常にガバガバです (エセ関 西弁)
❀あくまで作者の自己満ノベルです
❀オリジナルの概念が登場しますが実際には存在しません あくまでフィクションです。
❀誹謗中傷や批判コメはやめましょう 作者が単純に悲しくなります
❀誤字脱字は友達、語彙力は帰ってきません。
#16 サイシュウケッセン
〜廊下
[あとは…..彼だけか]
[ケホッケホッ…]
廊下の隅という隅から黒い霧が湧き出ている、力を解放し始めているのだろうか
[…….]
現在時刻18時57分、空が赤い、鮮やかな色の無い、ドス黒い赤。
[仇……….]
[早く、根源を取り除かなくては]
〜総統執務室扉前
[……….]
彼の元へ向かう足は止まらなかった、止めようと思わなかった、何も考えずに無心で足を動かした。
現在時刻18時58分、あと少ししたらトントンさんがグルッペン様を夕食にお呼びする時間だろうか
コンコンコン
[雅です、お時間よろしいでしょうか]
返事は無い、”そこ”に気配はあるのに
ガチャ
〜総統執務室
扉を開けた途端、息が詰まる、上手く呼吸ができない。
[…ッ..]
「来たか、雅殿」
地を這うようなその声に、脳が揺れ、意識が飛びそうになる。その空間は先程いた世界と切り離されたような、そんな空間だった。
洗脳のみ…なんて自我の強さだ
[…..]
上級 ランクSSS 原初神魔 世界や空間そのものをなす者
私は一体、何者と対峙しているのだろう
姿はグルッペン様のままで、容姿の変化は特にない
「”進退維谷”」
[っ…!]
コピー!?
[“解除”]
スタッ
「流石の適応力だな」
彼は片手に銃を構えている、さすが軍事国家の総統なだけあるな、威厳がある。
バンッッバンッッ
[……..]
キンキンッ
[一般市民に銃を向けるなんて、イカれてるんじゃないですか?]
ダッ
「何がイカれてるだ、貴様も私に刀を向けているだろう」
[確かに]
[“明鏡止水”]
「ッ…..」
「…“黒煙”」
ふわりと現れた黒い霧が、私に向かって飛んでくる、 斬れない…..
タッ….. タッ タッ
[…]
「脳筋か…..」
霧に向かって飛び込むと、彼は数歩下がる
[…..]
「…..冷静な判断ができなくなっているようだな」
「”空間転移”」
[ッ…!]
視界が暗転して、意識がどこかに引っ張られる
〜???
「……….」
[はッ…]
意識が戻ると、荒廃した瓦礫の上に立っていた、暗くて静かで瓦礫以外何も無い
[体が….]
それに、思うように体が動かない、全身が硬直して指一本すら動かすことがままならない。
「…随分と早起きだな」
「…もう少しゆっくりしていれば、楽に眠れただろうに」
[ここは…まさか…..]
「あぁ、そのまさかだ、よくわかったな」
「ここは私の無双浄土だ、貴様が神力で作り出していた刀は没収しておいた、目障りだからな」
[チッ…]
「..ふむ…私と正面から対峙しようと思ったのが運の尽きだな」
「親父の所へ送ってやる」
ザッ…..ザッ…..ザッ…..
地面を踏みしめ、1歩、1歩、歩を進める
[…..ッ…]
「…..その目、親父にそっくりだ」
ドスッ
[ガハッ…あ゙ッ…]
「忌々しい」
腹を何かで刺されたと思うと、そのまま貫通する、これはなんだ、感じたことの無い痛みだ、気色が悪い、刺されたところから何かを流し込まれているような感覚、視界が少しづつ黒くなって、意識が遠くなる
「世界一とは聞いていたが、大したものでは無かったな」
「たかが人間…か..」
「”いつの日か、原初神魔に相対するものがこの地上に現れる”」
なんて、誰かが言っていたな。
[なんのために今まで戦ってきと思ってやがんだクソ野郎]
「…..は」
ガシッ
「っ…何故動ける!?」
[“天神浄土”]
足元から、天神の無双浄土が原初神魔の無双浄土にくい込んでいく
「なぜお前があいつの無双浄土をッ…」
「だが、こんなもの私の浄土の足元にも及ばな…」
[随分てめぇも衰えたな]
「なんだと…?」
[“天照大御神”]
[“木花咲耶姫”]
「たかが言霊を..ッ…!」
「”原初浄土”」
無双浄土に目を顰める程の太陽が昇る、その太陽の輝きは荒廃した浄土を照らし、蝕み、侵食していく。
「な..ッ….」
[ここに私を連れて来たのが運の尽きだったな]
「私を祓ったらこの世の基準が崩れるぞ…!!」
「神も、悪魔も天使も!基盤を壊す気か!!」
[その程度の線引ならできている、潔く消えろ]
太陽に照らされ、荒廃していたはずの足元がよく見える、瓦礫は鮮やかな緑の芝生に染まり、少し当たりを見渡せば優しい風が吹き、美しい青空が広がっている。
[お前が思っているより、人類に刻まれている基盤は深い]
[“我が如月の名において命ずる、天照よ、我を導きたまえ”]
「人間風情に何がッ..!!!」
[“解”]
硝子が割れたような音がなったと思えば、グルッペン様の見た目をしたそれは、花弁となり優しい風に吹かれ、消えていく。
[……….]
[は…]
[おわっ…た…..]
ドサッ…..
[うッ…]
全身の緊張が解け、足から崩れると、ふかふかとした緑の芝生が私を受け止めてくれる
[…もう、…うごけないよおぉお…]
“お疲れ様、雅”
“よくやったな”
“えらいえらい、よく頑張ったね”
[みんな…..ありがと…..]
神々の声を最後に、私の意識はひき戻される、天からの、暖かく優しい日差しに照らされて。
〜総統執務室
[……….]
[ガハッ…!?ゲホッゲホッ… ]
ポタッポタッ
最悪の目覚め、そうだった、腹部から侵食されているのを忘れていた。
だが腹に穴が空いていようが知ったこっちゃない、依頼人を殺してしまったら巫女を辞める以外の道は無い。
グルッペン様は椅子に座り、眠っている
[“会者定離”]
[成仏してください]
現在時刻18時59分、あの間、現実世界では1分である。
だがどうだ、私の腹部には穴が開き、全身がボロボロで、今にも意識が飛びそうだ、体感的にはもう1時間はたった気分で、それに総統室内が荒れている、原初神魔とは本当に恐ろしい。
[ゴホッ…ヴ…ゲホッゴホッゴホッ…]
口から血が溢れてくる、出血多量で死にそう。
コンコンコン
ガチャ
「グルさん食堂来はりま…」
[……….]
「え」
[…..、トントンさん]
「みやッ…び…?」
目を見開き、少しづつ彼の顔色が悪くなっていく
[あぁごめん、しんぺい神様呼んで欲しいな]
「なに…が..っ…ぁ」
[お願い、早く]
「わ…わかっ…た」
ピッ
「”き…緊急..や、ペ神…今すぐ、総統室に…頼む”」
“トントン?どうしたん?”
“全体に聞こえとるよー?神なら今医務室から全速力で飛び出してったけど…あとなんかロボロも監視室から出てったわ”
“グルッペンに何かあったん!?”
“観光客ですか?”
“落ち着いて、説明して欲しいめぅ”
「”おれ..にも…よッ…よう、わから….“」
覚束無い足でトントンさんに近づき、インカムをoffにする
[ありがとう、もう大丈夫だよ]
[びっくりさせちゃって、ごめんね]
「…なにが、あ…あってん」
さすが軍事国家の幹部、落ち着くのが随分早い
[…]
[グルッペン様に取り憑いてた妖を祓っただけ]
「だけ…って、あ、頭悪いんか」
「ホンマに人間ないんか…」
[…..人間じゃ、ないかも]
バンッ!!
壊れるんじゃないかという勢いで扉が開かれ、しんぺい神様とロボロが中に入ってくる
「雅!」
「雅様ッ…」
2人の顔を見ると、安心して、バクバクと破裂しそうなほど動いていた脈がゆっくりと穏やかになる
「はい雅、横にするよー」
[…..あーい…]
「トントンはグルッペンを連れてここから少し出てて、わかった?」
「..おう」
「ロボロは妖力分けて欲しいな」
「わ、わかった、手出して」
「…..」
「……..よし、ありがとう」
彼らの焦った声と、ばたばたとした足音と、少しづつ聞こえにくくなっていく、眠たい
「雅!聞こえる?」
[きこえる…ねむたい、..]
「眠いよね、そうだよね、うんわかる、でも絶対寝ちゃだめだよー!」
「寝たら死にますよ!!!」
[わかってるよぉ…..]
[…]
「雅!頑張って!診衛の力使って! 」
[うん…]
[…“自然..治癒”…..]
腹部の侵食されていた部分が消えていくのがわかる、痛みも無くなってきた、診衛の力はすごいな
「よくやった!!」
「雅様!俺中級のSも見えるようになりましたよ!!」
[ほんとにぃ…?!…すごい…すごいねロボロ…]
「ありがとうございます!!」
「”治癒”」
[…ねても、いい…..?]
意識が途切れ途切れになってきた、彼らの声も、遠くなって…
「あとちょっ__から!!_!」
「__!!」
[……….]
「雅様!!!」
[…..ん…、…]
「…!」
[あ…れ…..]
「雅様!おはようございます!」
[……おはよ…?]
じんわりと腹部が痛む、それと、筋肉痛だろうか…節々に痛みがある、体を何とかして起こし、声の主を視界に捉える
「よかった…目が覚めて、大丈夫ですか?」
[…ん…だいじょぶ…]
「…まだ、痛みます?」
[すこし…ここ..は、医務室か]
「そうです…あの後気を失ってしまって、運ばれたんです、傷口自体はふさがっていたので、問題なかったのですが…」
「少し…危なかったというか」
[ごめんね…頑張ったんだけど]
「大丈夫です…今こうして目を覚ましてくれたので、よかった… 」
[そういえば…しんぺい神様は…]
「ペ神は元神だから今後について神達と少し話をするそうで、そこの部屋に篭ってます」
[…そっか…それなら私も話に混ざって来るよ]
「体は大丈夫なんですか?」
[大丈夫、少し痛むけど慣れてるから]
「そうですか…無理なさらないでくださいね?」
[うん、行ってくるね]
「はい、気をつけて」
[…“接続・神座”]
「最終決戦」
最後の戦い。
To Be Continued
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