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あれから一年。
事件の記憶は、ようやく人々の口の端から消えかけていた。
妹の美咲は、大学を中退したあと、都内のカフェでアルバイトを始めた。
表面上は、穏やかな日々を取り戻していた――そう見えた。
けれど、俺は気づいていた。
彼女の笑顔の奥に、いつも「何か」を隠すような影があることに。
ある夜、仕事を終えた美咲を駅まで迎えに行くと、彼女はいつになく怯えた様子で言った。
「兄さん……また、見られてる気がするの