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#あべさく
もずくぷりん
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愛月☆
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junp_Sn-Fk.
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夏休みも半ば。
照は部活帰りに保健室へ寄ることが増えていた。
怪我をしたからではない。
氷をもらったり、水分補給をしたり。
ほんの数分話して帰るだけ。
部員たちにも、
「また保健室?」
と言われるくらいには、いつものことになっていた。
────────
その日も昼前。
コンコン。
💜「どうぞ」
💛「失礼します」
深澤は書類を閉じる。
💜「今日は?」
💛「一年が擦りむいたんで絆創膏もらいに」
💜「何枚?」
💛「二枚で足ります」
💜「はい」
引き出しから取り出して渡す。
照は受け取りながら言った。
💛「ありがとうございます」
その時、廊下から声が聞こえた。
「深澤先生ー!」
一年生の女子が顔だけのぞかせる。
「さっき言ってた書類、職員室に置いてきました!」
💜「ありがとう、助かった」
「失礼しましたー!」
ぱたぱたと足音が遠ざかる。
照はその様子を見送る。
────────
💛「先生って」
💜「ん?」
💛「結構人気あるんですね」
深澤は苦笑する。
💜「そんなことないよ」
💛「みんな話しかけてるじゃないですか」
💜「保健室だからね」
💜「来る理由があるだけ」
照は小さく頷いた。
確かにそうかもしれない。
────────
保健室を出ようとした時だった。
「失礼します」
体育教師が入ってくる。
「深澤先生、この書類確認お願いします」
💜「分かりました」
先生同士で話が始まる。
照は邪魔にならないよう静かにドアの方へ向かった。
体育教師が照に気付く。
「あれ、岩本」
💛「こんにちは」
「また保健室か」
💛「絆創膏もらいに」
「そうか」
体育教師は笑いながら深澤を見る。
「岩本、最近ちゃんと無理しなくなりましたよ」
「前なら擦り傷くらい放っておいたのに」
深澤は照の方をちらりと見た。
💜「それならよかったです」
「先生のおかげですね」
💜「俺は何も」
照はなんとなく居心地が悪くなり、
💛「じゃあ失礼します」
と頭を下げて保健室を出た。
────────
午後。
練習が終わる。
部員たちと着替えていると、一年生が近寄ってきた。
「岩本先輩」
💛「どうした?」
「さっき絆創膏ありがとうございました!」
💛「もう痛くない?」
「はい!」
元気よく走っていく後ろ姿を見送り、照は少し笑う。
────────
帰り際。
校門へ向かって歩いていると、職員玄関から深澤が出てきた。
書類を抱えたまま、職員室へ向かう途中らしい。
目が合う。
💜「お疲れさま」
💛「お疲れさまです」
ほんの数秒。
それだけの会話。
照は会釈をして歩き出した。
後ろから深澤の声が聞こえる。
💜「岩本」
照が振り返る。
💜「明日も暑いから、水筒忘れないように」
💛「はい」
今度は照の方から笑った。
💛「先生もですよ」
深澤は少しだけ笑って頷いた。
💜「気を付ける」
照はそのまま校門を出ていく。
夏の日差しの中、二人はそれぞれ違う方向へ歩いていった。
コメント
1件
読み終えました…📖 第13話、すごく好きな感じでした。照が保健室に通うのが“いつものこと”になってるのが、もうそれだけでじわじわ来ますね。深澤先生が「明日も暑いから」って水筒の話をするの、すごく優しいけど一歩距離がある感じで…でも照が「先生もですよ」って笑い返すとこ、ちょっと心臓がきゅってなりました。 夏の日差しと、二人が別々の方向へ歩いていくラストが、すごく切なくて綺麗でした。日常の中で積み重なっていく“気にかける気持ち”、大事に描いてくれてありがとうございます🤍