諦めないで良かった

渡辺は宮舘がいなくなったらと考えて、心に穴が開いた気がするけど「好き」と認めない。

モヤモヤしたまま、この気持ちが何か知りたくなった。

渡辺ー涼太、俺のそばにいると嬉しいか？

宮舘ーうん、嬉しい。

渡辺ー俺が「好き」って言わなくても？

宮舘ーうん、嫌われてないってことでしょ？

渡辺ー何で、涼太がそばにいないと嫌なんだ？

宮舘ー俺を好きになってくれた？

渡辺ーいや、それはない。

宮舘ーじゃあ、何で俺がそばにいなきゃダメなの？

渡辺ー分からん。

宮舘ー抱きしめていい？

渡辺ー何で？

宮舘ー好きか嫌いか分かるでしょ？

そう言って宮舘は渡辺をそっと抱きしめた。

渡辺は、宮舘の腕から逃れ身体を摩る。

渡辺ーやっぱり違う。

宮舘ー嫌？

渡辺ーゾワゾワする。

宮舘ードキドキしない？

渡辺ーしない。

宮舘ー翔太の気持ちが知りたい。

渡辺ーだから、俺も知りたいわ。

それから1か月。

宮舘が誰かと仲良く話してると、イライラする。

渡辺ーあぁ、もう何だよ！

自分で自分が分からない。

宮舘が、凄く上から目線の好きとかじゃない？と言う。

そうなのかなと思ってしまう。

いや待て、相手は男だぞ。

幼馴染みだぞ、と思ってもそばにいないと嫌なのだ。

渡辺ー涼太〜、気になるかも。

宮舘ーホント？

渡辺ー俺が誰かと仲良く話してるとどう思う？

宮舘ー胸がムカムカする。

渡辺ー同じだ。

宮舘ー翔太！

渡辺ー好きとかじゃないけど、気になるかもだからな！

宮舘ー嬉しい！

渡辺ーこれから、好きになるか分からないけど、とにかくそばにいないとダメ。

宮舘は、告白されている気分だが、言うと怒るから黙ってる。

渡辺の気持ちが自分に向いてるのが嬉しい。

そばにいろと言うなら、ずっといる。