車窓に映る自分と今の自分は違う。
イヤホンから流れる映画のエンディングソング。
この映画を見た彼とは音信不通。
私は恋愛が生きる意味だと思っていた。
今までの自分は、好きな人がいることが
生きる目的のような人間だった気がする。
家族の中でも、学校の中でも、友達との中でも
不安なときがあって、安心感を求めていた。
周りが羨ましく見えて、過去の自分が憎く見えていた。でも、
自分の憧れにたどり着いた時に、やりたいことを達成した時に感じたことがある。
自分が憧れていた人にも悩みがあるんだと。
過去の自分が羨ましく思えてきた。
でも過去の自分は時間が濾過して今の自分が羨ましく思うのかもしれない。