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最近スランプで中々出せないでいました。待っていて下さった方本当にすみません!! 所々納得いっていない所もあるので、変更したりするかもしれません。是非皆さんの意見を聞きたいです。アドバイス等あればよろしくお願いします!
朝学校に来て猫に水と餌をあげると、保健室に向かった。
保健室の先生は俺を見ると挨拶をして、ソファに案内してくれた。
先生に親と話し合って好きにしろと言われたので、会いに行きたいと伝えると明らか に動揺した様子を見せた。
ur「せんせ、何か知ってんの?」
na「……ん?いや?」
ur「……俺教室行くわ」
na「えっ……、!」
先生が嘘をついていることが分かったので、教室に行くことにした。
明らかに嘘をついてる奴と絡むくらいなら、一人で良いし。
タッタッタッ……
na「待って!」
先生は俺に近づくと、真剣な目で殺処分されたとか、前の飼い主が戻って来たとかじゃないからと言った。
ur「じゃあ……何なの?」
na「それは……言えない、でも!悪いことじゃない。……信じて」
ぎゅっと手を握られながら考えるけど、先生は一応いい人だとは思うので分かったと一言言って、手を離した。
途中でゆあんが来たのでその話をして、階段を上がるとゆあんは別方向に走り出した。
普通に気になったので走って追いつくと、ゆあんは止まってついて来なくて良いよ?という顔で見てきた。
ur「どこ行くん?」
ya「……山に芝刈りに行ったら死ぬかな?」
ur「せんせ気づかないだろ」
ya「……なら行くか」
ur「……ん」
要はサボりでどっか遠いとこに行きたいってことだった。
一緒に玄関入口に着くと後ろから先生が聞いてきた。
jp「どこ行くのぉ?」
ur「……だれ」
jp「覚えてない?」
ur「……知らね」
jp「えぇー生徒指導する先生だよぉ?」
ya「……あっ、理科じゃないんだ」
jp「いや?正解だよ?良かったねぇ」
ur「行くぞっ」
ya「ぅうえぇ~!?」
俺はおもいっきりゆあんを引っ張って、全力で走った。
玄関入口は基本的に開いているのでなんなく通ることが出来るし、校門は朝ならまだ開いてる時間なので、障害物は何もない。
タッタッタッ……
ya「はぁはぁ……はっやぁ」
ur「はぁ……こんくらいで、バテんなっ……はぁ」
ya「ふぅ……どこ行く?」
ur「……山に芝刈りへ」
ya「良いじゃん」
ur「とりま……行こ」
俺は小さい頃からこの町の家の近くにある山に古い神社のようなものがあることを知っていて、小さい頃は怖かったけどいつの間にか、そこに居ると全部が大丈夫に感じるようになった。
俺のお気に入りの場所はゆあんも気に入ってくれたようで、二人でそこで放課後まで過ごした。
ただぼっーとするだけだけど、時間が簡単に過ぎて体感では五分も経っていないような感じだった。
蝉がうるさいけどジトッとする暑さのなか、安心する声が聞こえた。
キミ ハ ダイジョウブ
ナニモ コワクナイヨ
セカイ ハ ヒロイ
ココ ハ アンゼン
そうだよな……そう思うよな?
……母さん
朝急いで学校に行くとたっつんは居たけど、うり達は居なかった。
dn「二人は?」
tt「休みやないか?どこにも居らんし……」
dn「そっかぁ……」
嫌われちゃったかな?
……心配だなぁ
na「はぁ……」
休憩時間に次の準備をしていると、のあ先生がため息をついていた。
no「何かあったんですか?」
na「実は……」
のあ先生のせいで、生徒が信用を失ってしまったかもしれないという相談だった。
na「勿論……一日会話した仲かもしれません。でも!動物についてたくさん話しているうちに、確実に心を開いていたんです……でも私のせいで……」
jp「あぁ……朝見ましたよ?」
mf「やっぱりサボりですよね?」
jp「んー……なんか凄いスピードで走って行きましたよ」
na「うぅ~……私のせいだぁ」
no「何で止めないんですか……w」
hr「まぁ、とりあえず放課後にもし時間があれば先生がお家に訪問したらどうですか?」
先生「何で私が……面倒事は無いようにお願いします。」
na「……とりあえず何もないといいけど……」
ワンちゃんののこと言った方が良かったのかな……でも仲があんまり良くないって聞くし、そんな先生に渡ったって聞いたら……、はぁ…あぁ……もぉぉお!
……どうしよぉ
ふわふわとする頭でぼっーと天井を見つめる。
何だか暑いなぁ
重たい体を床に預けてゆあんを見ると、同じようにぼっーとしている。
眠たいのかと思って目を瞑ると、突然爆発音が聞こえ、びっくりして目を開ける。
周りは何もなくてゆあんも変わっていなかった。
ur「今爆発音聞こえなかった?」
ya「……」
ur「……んだよ、気のせいか」
それでも目が覚めてしまったので、天井を見上げて天井の木目を数えたりする。
犬のことは多分のあ先生が知っているだろうけど、何となく大人が飼ってくれたんだろう。
俺じゃ何も出来ないし……それが犬にとって幸せの道なら俺のちっぽけな独占欲なんていらねぇよな。
「誰に飼われたんだろ……」
暑いなと思いながら床に寝そべっていると、うりが突然起きて何かを言っている。
蝉の音と隣の人達の声で全く聞こえない。
会話が聞こえるというよりは何かを言っているのは分かるけど、内容は分からない声がずっと聞こえて、ある時を境に高い音が流れて体が動かなくなる。
一瞬言葉が聞き取れたような気がしたが、忘れて息苦しくなってくる。
ya「……う……け……っ」(うり助けて)
怖い怖い怖い怖い……
激しく動揺して呼吸が荒くなる。
それなのに息が出来なくて苦しい。
何で?何で?何で?
涙が流れて助けてと踠こうとするけど、動けない。
そろそろ時間的に帰った方がいいかと思い、起き上がるとすっかり夕暮れになっていた。
ゆあんの方を見ると過呼吸を起こしていてびっくりしながら傍に寄って起こそうとした。
ur「ゆあん!ゆあん……!」
ユサユサ……
ur「ゆあん!!!!」
目を開いたまま過呼吸になっていて……何で聞こえなかったんだと自分を責めながら、ゆあんを必死に起こす。
ur「ゆあん!おい!しっかりしろ”!!」
ur「ゆ”あん”!!!!」
するとゆあんは目を閉じて涙を流した。
もう一度目を開けたので体を無理やり起こして抱きしめた。
ur「ゆあん……起きてくれ……」
ya「ぁっ……ハヒュッハァハ”ァッハッゴホッ 」
俺の声は聞こえてるのか分からないが、物凄く震えていた。
怖くなってぎゅっと抱きしめて泣いた。
俺の家はこの近くにあるけど、たどり着くまでにコイツが死んでしまうかもしれないと、不安に駆られて恐くて震えてしまった。
うり達のこともあるし、今日はとりあえず早めに帰ることにした。
no「じゃあ生徒の家に寄って帰りますね」
jp「俺も行って良いですか?」
hr「じゃあ俺も」
jp「そんじゃお前も来い!」
mf「ふはっ……いいね」
先生「先生方気を付けて下さいね!最近は物騒な事件もあるので」
hr「そんなのいつの時代もそうですよ」
jp「ハイハイ……行くぞ!」
mf「そんじゃ、お先に失礼します。」
na「お疲れ様です……お願いします!」
とりあえず家に寄って見たけど、ゆあんは帰って来ていないと言われ、うりの家に確認しに行った。
jp「すみません……うりさん帰ってきていますか?」
父親「え?まだ帰って来ておりませんが?」
no「なるほど……では探してみますね」
父親「まぁ、帰って来ないこともよくあるので……気にしないで下さいね」
jp「そんなわけにはいきませんよ」
父親「先生も大変ですね……この時間なら神社にいるかもしれないですね」
mf「神社?」
父親「ほら……近くにあるでしょ?もう使われてないですけど」
mf「あぁ……分かりました。」
父親「じゃあ……気を付けて」
ガチャン……
……とりあえず家には居ないらしいので、使われていない古い神社に行くことになった。
山道はきちんと綺麗にされていたので、とりあえず進んでいくと、怒鳴り声のような泣き声が聞こえ、みんな同時に走り出した。
ur「お”い!しっかりしろよ”!!!……ぐすっ頼むよ……ポロポロ」
jp「どうしたの!!」
タッタッタッ……
そこには過呼吸になっているゆあんくんと、泣き叫ぶうりがいた。
jp「なになに!?どうしたの?」
ur「……わかんねぇ……急に……はぁ、」
jp「大丈夫だからね」
ur「せんせ、たすけて……ぐすっ」
うりも呼吸が浅くかなり動揺している様子だった。
jp「とりあえず……聞こえるー?ゆあんくん大丈夫かなー!聞こえるなら頷いてー!」
ya「ハァッハッゴホッハァハヒュッ……ゴホッハ”ァッ」
jp「聞こえてないみたいだ……うりは立てる?」
ur「大丈夫…?…ゆあん……でも、死ぬ……何で?……母さん……ぐすっ……はぁ」
……うりはこれ以上刺激すると過呼吸になるなと判断して、離れさせることにした。
jp「うり、ヒロ先生と離れてて!」
hr「おいで、こっち……、!!」
グラッとうりの体が傾いて倒れかけたが、 間一髪ヒロくんが支える。
hr「ごめんね……支えるから立てる?」
ur「ハァッ……んぅ」
jp「とりあえず離れてて!」(まずったな……)
no「ゆあんくん聞こえますかー!大丈夫だからゆっくり深呼吸しましょうね!」
ya「ハァッゴホッゴホッハヒュッハ”ァッ」
mf「タオル持ってきた!」
jp「ありがと!……ごめんねー!苦しいけど我慢だよー!」
口にタオルを当てるとようやく存在に気が付いたのか、暴れ始めた。
ya「ゴホッハヒュッやっ……ん”」
jp「ごめんねー!我慢だよー!」
ゆあんくんの動きが一瞬止まって、首を引っ掻き出した。
jp「駄目だよー!お手々繋いどこうねー!」
no「ゆあんくん聞こえますかー!深呼吸したいよねー!落ち着いてー!」
ya「んんん”ん”~~~!」
バタバタッガンッ……(おもいっきり暴れる)
jp「大丈夫だよー!怖くないよー!」
ya「んんん”~~!!!ガタガタッ」
ur「ヒァッ……うぅ」
うりも段々恐くなってきたのか、震え始める。
ゆあんくんの方は段々と手の力が抜けてきて、泣き出しているけど暴れなくなってきた。
あまりにずっとタオルで抑えてると、呼吸が出来なくて踠くことになるので外す。
パッ……(タオルを外す)
ya「ハァハァッゴホッ」
jp「大丈夫大丈夫……」
トン……トン……
jp「もう終わったよぉ……辛くないからねぇ?」
no「代わりますね……」
ゆあんくんは体を預けてほぅとしている。
とりあえず安心してそのままの状態で、なお兄に預けてうりの方へ行く。
サスサス……
hr「怖くないよ……大丈夫」
ur「……ぐすっ……ポロポロ」
jp「怖くなっちゃった?おいで」
ギュゥ……
うりを抱きしめたまま、そろそろ暗くなるので家に送ろうと話していると、うりが服を引っ張ってきた。
jp「んー?どしたー?」
ur「……」
ギュウ……(服を掴んでいる)
しばらく服を掴んでいたけど、離してゆあんくんの方へ行く。
ur「……」
ストン……コテッ……
ゆあんくんの隣に座って肩に頭を預けると、ぼっーとし始めた。
とりあえず過呼吸の心配が無いことが分かると、家に届けることにした。
どちらも足に力が入ってなかったけど、多分気合いだけど歩いて家に入っていった。
jp「とりあえず……疲れたなぁ」
no「何かあったんでしょうか?」
mf「聞きたいけど……明日だね」
hr「今日はもう解散解散!」
jp「んじゃ……またなぁ」
次の日に学校に行くとのあ先生が女子に囲まれていた。
na「私のせいだぁ」
「どぉしたの先生」
「虐められた?」
「何それひどーい」
「やっつけてあげるから教えてよぉ」
na「違うの……先生が悪いの」
「もしかして男!?」
「えぇ!?」
「女の子泣かすとか最低」
とりあえず授業が始まる時間なので声をかける。
jp「おーい……そろそろ授業始まるよ?」
「もしかして……先生が彼氏、?」
「キャー!」
「先生ひどぉい」
「スクープじゃぁん」
jp「ハイハイ……迷惑なのでうるさくしない!のあ先生にも失礼なので、勝手な噂は流さないように!」
「は~い」
jp「ったく……本当に分かってんのかな」
na「ごめんなさい……私のせいです……」
jp「とりあえず、元気出して下さいね」
コトッ……
そっとプリンを置くと、職員室から出た。
jp「おっ、おはよぉ」
ur「……はよございます」
ya「おはよーございまーす」
jp「昨日何かあった?」
ur「……別に」
ya「先生には……内緒」
jp「とりあえず元気そうで良かったよ」
階段を上がる最中に会ったので、会話をする。
聞きたいことは山ほどあるけど、多分これ以上踏み込んだらヤバいことは分かるので、何もせず確認作業だけをする。
jp「せんせぇさ……言いたいことあったわ」
ur「……」
ya「……何すか」
jp「、なおきり先生……犬買ったらしいよ」
ur「……、!」
ガッ……ギュゥ……
そう言った瞬間胸ぐらを掴まれた。
うりは睨み付けた後、パッと離してこっちを見て言った。
ur「せんせぇさ……バカでしょ?」
jp「んー?なにがー?」
ur「今その話題触れちゃ駄目だよ?」
泣きそうな顔で言うので何も言えずに立ちすくむ。
ya「あとせんせ、犬は買うんじゃなくて飼うんだよ?」
じゃあねと言って二人とも教室に入っていった。
jp「ちょっとイントネーション間違ったなぁ……しくったわ」
dn「昨日どこ行ってたの?」
ur「……秘密」
dn「えぇ~教えてよぉ」
tt「あんま虐めてやんなよ?」
ya「……んふふっ……内緒♡」
tt「何やそれ」
べしっ……
ya「んははっ……まぁ、山に芝刈りに行ってた」
dn「あっ、桃太郎か!」
tt「いや……桃太郎の爺さんやな」
ya「ご名答~」
そんな話をしていると先生が入ってくる。
先生「前回補習来なかった人今日は来いよ~!」
(うわっだっる)
授業の内容はもう忘れて眠気と闘いながら待つ。
ガラガラ……
no「おっ今日はいますね!」
jp「やった、当たり」
no「何ですか当たりってw」
jp「んー?ちゃんと来てるからね?」
パチッと目が合うけど、すぐにそらした。
no 「とりあえず分からないところ以外は解いてみてくださいね」
jp「分からないところあったら一応見せてね、終わった後に解説するから」
『はーい』
カキカキ……
jp「はい、しゅ~りょ~!」
ya「疲れたぁ」
no「お疲れ様です……それじゃ分からないところどこですか?」
ya「んー……ここ!」
no「あぁ……それは……」
教えて貰ってる最中にじゃぱぱ先生が聞く。
jp「なお兄最近は犬どうなの?」
no「あぁ……元気ですよ?……ていうか言ったんですね」
jp「まぁ、隠す必要ないでしょ?……来てくれたんだし」
ur「……」
no「そうだ!二人とも僕の家に来ますか?」
ya「え?」
no「ワンちゃんの名前を決めて欲しいんです!」
jp「……まだ決めてなかったの?」
no「俺のセンスは分かって貰えないらしいので」
jp「ははっ……まぁねw」
ur「行かないです……」
ガタンッ……
ur「さようなら」
ガラガラ……パタンッ
ya「俺も帰ろー……せんせ、またね」
no「えぇ……もう帰るんですか?」
ガラガラ……パタンッ
no「自由人ですね」
jp「なお兄もそうだったじゃんw」
no「まぁ、とりあえず職員室戻りましょう……そういえばたっつんさんが来てないですね?」
jp「全員揃って終わることはないんだなぁ」
教師って大変なんですねって言われることはよくあるけど、面倒なことも悔しいことも全部生徒の喜ぶ顔で吹き飛ばされる。
勿論それだけじゃやっていけないけど、先生のこと大好きな生徒が憧れの先生になりたいって、思うことは変なことじゃないだろ?
あれは俺が生徒だった時の話……、