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ある日のイギリスで行われた会議にて―
「order」
少しザワザワとしていた議会にイギリスのどこか鋭いく威厳のある言葉が発せられた。すると、ザワザワとしていた参加者は今から議会が始まることに気付きイギリスへと意識を向けた。
「コホン」
イギリスがわざとらしく咳払いをする
「この会議でのリーダーは私なので私の会議(議会)でのルールを適用させていただきます。」
そうイギリスが言うと皆頷いたり、わかったような顔をした
「、、、理解のある淑女に紳士の皆様が集まってくださって感無量でございます。」
そう言うと
「では、これを持ちまして、会議を開始いたします」
強く威厳を持った雰囲気でイギリスは議会の開始を宣言した。
まず1番はじめに意見を言おうと手を上げたのは―
「はーい」
「はいどうぞ。アメリカさん」
アメリカだった。どこか緊張感がないように見えるがそれはいつも通りなので皆スルーをした
「んー。イギリスさんには俺かEUどっちを選ぶか決めてほしいでーす!」
アメリカはいつもイギリスに対して親父呼びなのだが、珍しく名前でイギリスを呼んでいた
が、ここではイギリス議会のルールが適用されるので
「、、、アメリカさん。まず私の意見を言う前に1つだけアドバイスをさせていただきます。」
「ここの議会では名前を呼ばない方がよろしいかと、ご理解のあるアメリカさんにこんなことを言うと気を悪くされるんじゃないかと思いましたが、少し勉強をしたほうがためになると思いますよ。」
イギリスは答えずにまずは皮肉が混じったアドバイスをした。イギリスは名前を呼ばない方が良いと言ったがイギリスでの議会では議長以外はお互いの名前を言ってはいけないのだ。なので相手の名前を出したいときは相手の役職か、少し省くが「淑女」「紳士」といった風に呼ばなくてはならない
「はーい。わかりました議長サン」
アメリカはムっと言うような感じに返事をした。そしてイギリスは続いて言った
「そしてさっきの答えなのですが、私はさっきも言ったとおりアメリカさんがご理解のある賢い方だとは分かっています。けれど、アメリカさんの考えと私の考えは違うようなんです。まぁ十人十色と言いますから仕方の無いことですよね。」
そういった長文を言うがアメリカが聞いた返事はまだ帰ってきていない。アメリカの様子を見ると「めんどくさい」という言葉が顔に浮き出ていた。
「なのでアメリカさんは私に今すぐどちらを選ぶのか明確にして欲しいという考えのようですが、私”どちらかにつく”という考え方ではないんです。なのでアメリカさんの問いには、この現状が私からの答えとなります。」
イギリスは言い切ったような顔をしてアメリカを見た。アメリカは面倒くさいと思い半分聞いておらず「はぁ」と言葉が口から漏れ出していた。
それからどんどん国々が意見を出し合い問答を繰り広げていた。
すると、
「スッ(手を挙げる)」
「はい、ドイツさん」
「はい。議長への、、、まぁ大した話ではないのですが、ここに来るときに米国紳士の車に議長への攻撃的なステッカーが貼られていたのですがどう思いで?」
この話題をドイツが発したときどこからか「ゲッ」という言葉が聞こえた。
「ははっ!えぇ、まずは質問をありがとうございます。そして私はドイツさんを尊重していますし名誉ある紳士なので私が発する言葉に棘が見えてもそれは誤認だとわかってくれる方なのは十分存じております。して、この答えなのですが、息子は私の所有物やアクセサリーではないことはわかりますよね?ふふっ。なので私は何かを言うと言ったことは出来ないでしょう?まぁ、 私の息子であるアメリカさんには私では考えもつかない謎めいたあり得ない”自由”が山ほどありますからね」
とイギリスは言った。するとアメリカは自分の怒りゲージが溜まる音が聞こえ、感情に任せ意見を言おうとすると
「おや、もうこのような時間になってしまったようですね」
イギリスは自分の腕時計を確認し、皆に言う
「本日は集まってくださってありがとうございます。実に実りのある良い会議でした」
そういったイギリスはわざとアメリカの方に目を向け一瞬目が合い、
「それではお先に失礼いたします」
と言い裏に行ってしまった。
そのあとアメリカを日本が落ち着かせたのはまた別のお話―