「おーい柏木」
「聞いてんのか〜?」
『っあ、
ごめんて〜、今日寝れてなくってさー!』
もちろんウソ。
兄について少し考え込んでいただけだ。
まあ、兄について考えるのも癪だがな、
「おいおい大丈夫かよ〜!w」
「てか今日この面子でクレーンゲーム行くんだけど柏木も行くか?」
『えまじ?! 行く!絶対行くわ!』
この会話を見た人はわかると思うが、此奴らは俺の友達。
アホなヤツが多いけど、一緒に居て楽しいやつらだ。
「クレーンゲームで誰が1番景品多く獲れるか勝負な〜!!」
「その勝負乗ったぁ!」
「俺も乗るわ!w」
『ふっ、俺を忘れてもらっちゃ困るぜ…
俺は中学のときクレーンゲームの覇者って呼ばれたかったけど呼ばれなかった男…!』
「訳わかんねぇよw」
『じゃ行くか〜!!』
「「「おー!」」」
楽しい、そんな感情が俺の中から湧き上がるほど、此奴らと一緒にいるのはとても楽しい。
俺だけのアオハル。
兄にも、誰にも邪魔されずにこの高校生活を送ってやる。
と思ったのも束の間。
「なぁ、なんかあそこ人多くね?」
「たしかにな、…もしかして有名人じゃね?!」
「まじかよ〜!!俺石原さ○みしか受け付けねぇんだけど、!!」
『夢のまた夢で草。
でもあそこ人多いよなぁ、』
「行ってみよーぜ!」
「「いぇーい!」」
悪い予感がした。
このときに好奇心に身を任せずすぐに帰ってればよかったんだ。
『…お前らがいくんなら俺も行こっかな〜!』
「ないす柏木!」
ざわざわ
「んん〜?誰がいんだ〜?」
「人多すぎじゃね?こんなんじゃ見えねぇよ」
「まじそれ…
…!あ!お前らこっちこい!」
手招きされた方へと向かう。
「こっちよく見えるぞー!」
「うわナイスすぎる」
「ん…?あれって、」
ぇ…?
「柏木廻じゃね…?!」
「うわまじだ…、!
生柏木廻みれるなんて俺ら人生の半分の運使ったんじゃね?!w」
「まじやんけ……!!✨️」
まって、ウソでしょ?
なんで彼奴がこんなところにいるんだよ、いやそれよりもなんの要件で、?
不安だったことが起きてる。最悪としか言いきれないこの状況。
やだ、まって、なんでこっちに近づいてくるんだよ。
ウソ…。
「まってこっち近づいてきてる!!
生柏木廻がこっち近づいてきてるって!!」
「うるっせぇおま!!
誰か色紙持ってねぇか…!?!」
「こんなことが起きるなら色紙100枚くらい用意しとくんだった…!!」
そんなことで騒ぐ奴らを遠目でみて、現実を受け止める。
なんでここの居場所が分かったんだ?GPS?いやそんなのは俺が学校来る前に外した。
GPSでないとしたら…
〝盗聴器〟
この1つの答えが俺の脳内に浮かび上がる。
ぁ、そういえば、俺って学校来るとき盗聴器外したっけ…?
嗚呼、最悪だ。
してやられた。
「やっほ〜、鳴…♡」
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なんかテラーの操作難しい
コメント
4件
いやぁぁぁぁぁぁ!!!!! すきぃぃぃぃぃぃ!!!
神作になる予感しかない。うん。なるわ