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『言葉で紡ぐ恋のライム』
〜マイクで紡ぐ恋の予感?〜
第11話 2人きりの控え室で
『お嬢様。自家用ヘリの用意が出来ました。』
『ありがとう、蘭。』
『それにしても……お嬢様がマネージャーですか、そのお召し物良くお似合いですよ。』
『簓さんは人気芸人だからね、今日の予定は外回りが中心だから動きやすいカッコにしたのよ。』
『お嬢様は形から入る形なんですね。』
『お母さんとお父さんがあの中から未来の旦那様を決めると言ったからには私も真面目にやらないとね。不本意だけど。』
『ふふ、でもお嬢様はなんだかんだ言ってもあの方達といるのが楽しそうです。』
『そう見えるかしら…まぁ、一緒にいてとても楽しいわよ。』
『それは良かったです。お嬢様、行きましょうか。』
『えぇ。』
姫神家 庭
『簓さん、行きましょうか。』
『お堅いカッコしなくてもいつもの服でよかったんやで?』
『ダメですよ、マネージャーは身の回りのサポートがメインですから。動きやすいのにしないと。』
『真面目やなぁ。まぁそんなとこが俺は好きなんやけど。な。じゃあ今日は俺がとことん楽しませたるからな!』
『その前にお仕事ですけどね…。』
『行ってらっしゃい!お姉ちゃん!』
『えぇ、いってきます。』
『麻里衣。簓になんかされたらすぐに電話しろよ。オオサカまで行ってぶっ殺してやるから。』
『左馬刻さん…それは流石に…』
『冗談だ。…半分な。』
『え?』
『いやいや怖いわ!ほら、行くで!』
自家用ヘリに乗り、大阪まで向かう。
『では、簓さん、お嬢様をお願いします。』
『任せときや。』
『お嬢様、時間になったら電話ください。迎えに参ります。』
『えぇ。ありがとう。』
『おおきに〜。』
『さて、簓さん。お仕事です。10時から𓏸𓏸スタジオで収録があります。タクシーを拾いますので乗って下さい。』
『仕事が早いなぁ…あくまでデートなんやから肩の力抜きや。』
『いえ、私は今はマネージャーですから。』
(真面目やなぁ……。)
𓏸𓏸スタジオ
『なぁ、簓。あの子誰や?見ない子や』
『あの子か?あの子は俺のこれや。』
『彼女なん!?』
『冗談や、マネージャーや。真面目で美人で仕事が早い、ほんまに彼女にしたいくらいやわ。』
(聞こえてますけど…(/// ^///)
私は裏方でサポート係に回っていた。
『お疲れ様です。次は12時から漫才のお仕事です。12時〜13時迄です。お昼ご飯は控え室に置いておきます。』
『おおきに!』
『疲れたら直ぐに言ってくださいね、飲み物を渡しますから。』
『これくらい平気やで、麻里衣ちゃんこそ疲れてへん?』
『私は大丈夫です。体力は有り余ってます。』
『それは頼もしいな!』
𓏸𓏸ホール
『そろそろ簓さんが戻ってくる頃か…。』
(お弁当と飲み物の用意もしたし……あ。
確かメロンソーダが好きって言ってたっけ。
今日の仕事は夕方の16時まで、𓏸𓏸スタジオで
ササラ・ヌルデの料理番組が入ってる…。
そうだ、収録終わりにお疲れ様ということでメロンソーダのフロート作ってあげよっと。)
数時間後――
𓏸𓏸スタジオ 事務所の控え室
『疲れたわぁ……メロンソーダが飲みたいわぁ…。』
ガチャッ。
ぷち
809
#ヒ腐マイ
くまりぼん@🧸🎀
11
ヒプマイ好き
378
『あ、お疲れ様です。簓さん。はい、これ。』
『メロンソーダ…』
『マネージャーとして好きなものを把握しておくのは当然です。今日はお仕事お疲れ様でした。』
『麻里衣ちゃん…ちょうど…飲みたいと思ってたんや…。』
『良かったです。ゆっくり休んで下さいね。』
『せやな…。ちょうど16時やからマネージャーの仕事は終わりやな。だから……』
『?』
簓さんが私に近づいてくる。
『ここは俺の事務所や。どんだけ騒いでも人は来ん。この意味わかるか?』
『それって…。』
ドサッ。
『麻里衣ちゃんが啼いても俺しか聞こえないってことや。』
簓さんに机の上に押し倒される。
『な、何をする気ですか……?』
『俺に答えさせるん?野暮やなぁ……。』
『っ……!』
甘い笑みに侵されて、心が奪われていく。
『メロンソーダ…アイス溶けちゃいます…』
『俺は構わへんよ?』
グイッ。
足の間に簓さんの足が入り逃げられない。
『っ…。』
『誰か来てもいいなら…啼いても構わへんよ。』
チュッ。
『ん……ぅ。』
耳にキスが落ちる。
『簓さ…っ。』
手を絡められて机に押し付けられる。
『耳弱いん?可愛すぎやろ…』
『や、舐めちゃ……ぁ。』
舌が耳の造形にそって舐められる。
『んっ…っ。』
ゾクッ。
『ほんま可愛えぇ…このまま全部俺のもんにしたいくらいやわ…。』
『え……?』
『なぁ、麻里衣ちゃん。このまま俺のものになる気ないか?』
『え…』
『俺は将来有望な人気芸人やで?絶対に損させへんし幸せにするで。』
『簓さん…で、でも…』
『他の男に渡したくないんや。ずっと俺の隣で…。』
『簓さん……。』
『…だけど、それは無理な話なんよな。
いきなりこんなこと言われても困るよな。決めるのは麻里衣ちゃんや。でも…俺の事、少しは意識して欲しいんや。麻里衣ちゃんを好きな男の1人としてな。』
『っ……。』
簓さんは私から離れる。
『驚かせてごめんな。』
『い、いえ…。』
(…でも、今の私は簓さんのデートの相手、それなら…。)
『簓さん。今日は私とのデートなんです。だから、これから大阪を案内してくれませんか?』
『え?』
『1人ずつデートをして、ちゃんと決めますから。だからその為にはもっと知りたいんです。』
『麻里衣ちゃん…ほんま、罪深いで。』
『え?』
『これ以上好きにさせてどうする気なん!』
『え、えっと…』
『無自覚なら尚更やわ…』
『っ……』
『ふっ。まぁ、でもせやな。今日は大阪を俺が案内したる。行くで!』
『は、はい!』
『たこ焼きや、本場のは美味いでー!』
『あ、あつっ。ふふ、美味しいです。』
『ん、俺にもあーんしてくれ。』
『っ、あ、あーん。』
『いつもより美味しく感じるわぁ。あーんしてくれたからか?』
『簓さんったら…』
楽しくて時間を忘れてしまいそうだ。
だけど、もう少しで終わってしまう。あと3人。
そしたら決めないといけない。私も百合菜も。
姫神家 寝室
『お姉ちゃん明日は誰とデートなんだっけ?』
『明日はね…』
『拙僧だろうが!』
『きゃぁ!』
後ろから空却君に抱き締められる。
『おい空却!何してんだよ!』
『麻里衣!簓とのデートより刺激的で楽しいことさせてやるからな!楽しみにしとけ!』
『わ、わかったから離れて…みんな見てるから…!』
『空却…死にてぇみてぇだな。』
『んだよ左馬刻嫉妬か?』
『ぶっっ殺す!』
『や、やめてください!』
私は左馬刻さんを止める。
『私は大丈夫ですから、喧嘩しないで下さい…』
『…麻里衣がそういうなら…。』
(左馬刻は麻里衣ちゃんには甘いな…。)
『空却君、明日はよろしくね。』
『おうよ!』
次回
第12話 このドキドキは…
コメント
1件
第11話、めっちゃ良かったです!控え室で簓さんが一気に距離詰めてくる展開、ドキドキが止まらなかった…。「メロンソーダ…アイス溶けちゃいます」って麻里衣ちゃんの台詞がもう、その場の空気を完璧に表してて好きです。仕事モードのマネージャーから、簓さんの甘い口調に押されてく感じが自然で、2人の関係性がすごく伝わってきました!続きが気になる〜🔥