もうそんな時期か、
ということは、
……期末ももうすぐか、
「で、獅子野くんは何に出るの?」
うーん、まぁ、とりあえず、点数の高い競技に出たいかな、
「借り物競争と、障害物競走、かな」
「へぇ!私は、個人対抗リレーと、騎馬戦!」
その後も、黙々と喋っている田中さん。
キーンコーンカーンコーン
「あっ!じゃあ戻るねっ!」
「あ、うん。」
いつも以上に、気を張らないと、
キーンコーンカーンコーン
4時限目が終わり、昼休みの時間が来る。
颯馬は……
「なぁ!颯馬!メシ食おうぜ」
「ん?いいよー」
僕がご飯に誘う前にだれかが颯馬を誘いそのまま教室を出た。
1人で食うか、
「あ!獅子野くーん!」
中庭に行って食べようとしたら、田中さんがこちらへ駆け寄ってきた。
「一緒に食べよっ!」
あの日以来、僕に気を使ってくれているのか、たくさん話しかけてくれる。
「うん。」
そうして、僕は席を立った。
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