TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

疲れた。

まさか、街道にワイバーンが居座っているとは……。ギルドボードに載っていなかったということは、昨日今日やって来たばかりなのだろう。あれほどの規模の群れとなると、私が倒すのはまあ……無理だな。強がりも言えない。

風の魔道具を稼働して、全力で逃げたおかげで荷物は無事だが……おかげで、魔力も体力も尽き果ててしまった。これは数時間寝る程度では回復しそうにない。

思えば旅に出たばかりの頃はこんな事ばかりだったが、それでも次の日には元気になっていたものだ。 ……これが歳を取るということか。

しかし困った。彼らに道を塞がれ、本来の目的地とは違う街に入ってしまった。この街には入りたくなかったのだが……。

宝石達は新天地に胸が高鳴っているようだが、私としてはあまり渡したくない所だ。

なんせこの街にはダンジョンがある。誰かが命をかけている手前、自分もなにかが擦り減るような心地がする。その当人たちがどんなに野望や希望を抱いていたとしても、私はその空気感が好きになれないのだ。

それに、あんまり早く持ち主がいなくなっては、宝石達が憐れだ。彼らは悠久の時を生きるのだから。

……私も長生きしなくてはいけないな。そろそろ用心棒も考えなくてはならなそうだ。

とにかく、今日は疲れた。少し早いが、もう眠るとしよう。それでは、おやすみなさい。

loading

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚