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#魔王
青空美空
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𝓐𝓶𝓪𝓷𝓮 ️
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優里「はぁ、ッ着いた…」
小雨「三階、だから、しんど、」
私ははぁはぁと肩で息をしながら優里を見る
優里はほとんど白目をむいていて、少し吹き出してしまった
小雨「ふ、ッww」
優里「えッ!?なになに!?」
『ガラガラ』
音を立てて教室の扉が開いた
宮川先生「席についてください〜」
入ってきたのは、私のクラスの担任であり国語教師の美人な先生 宮川先生だった
優里「はーい」
つまらなさそうに優里は返事をして席に着く。
私も、それと同じようなタイミングで席についた
宮川先生「では、中学生活の振り返りを書きましょう。」
紙を配られ、私は少し考えながらシャーペンを動かす。
ただ、昨日は勉強で忙しかったからか先生の声がどんどんと遠のいていく
宮川先生「_____は、こうして______、______で、」
生ぬるい春風が私の茶色い髪を撫でた
ふんわりと桜の花弁がちらつきはじめ、私の頭の上に舞い降りる
払おうとしたけど、眠くて力が出ない
『パキッ』
ついに、睡魔が勝ちそうになったのかシャーペンの芯が折れてしまう
だけど、私はそんなことに構ってる暇もなく、机に突っ伏した
優里「___め、__さめ、こさめ!!」
小雨「へ、!?」
優里の声で私はぴょんと飛び起きた
宮川先生「海乃さんに翠沢さん。まだ残ってたんですか?」
優里「先生、ごめんなさい!
こさ、もうすぐ式始まるよ!?」
焦ったような声。
ほんとに、”もうすぐ”のようで学校とお別れの時間ということがわかり、少し寂しい。
小雨「うそ、ッ全然私振り返り書けてない!」
優里「…あんた何やってんの」
宮川「あとで提出してくださいね」
小雨「はい、っごめんなさい!」
優里は心底呆れた目で私を見ながら腕を引く。
私が言い訳をしようと口を開こうとするのもお構いなしにグイグイと引っ張っていき、廊下を駆け抜ける
もう周りには歩いている生徒がいない。
ということは、式場へ皆移動してしまっているということだ
焦る気持ちの中、ふと廊下に張り出された写真が目に入った。
私はピタッと立ち止まる。
淡い水色と白が入り混じったような珍しい髪色とは真逆に、ルビーのように燃える赤い瞳。
美しい顔立ち。 ”綺麗”という言葉がよく似合う、男の子だった。
そして、隣には茶色い髪にウルフカット。水色の瞳の女の子…私が写っていた
私は、この男の子を知らない。
けれど、すごく中良さげだ
優里「こさ?なにしてんのっ早く行くよ!」
名前は、なんだっけ。
君は、
『ズキン』
小雨「ぁ、っ」
私は頭が痛くて手で額を抑える
めまいがする
優里「こさ、大丈夫!?」
必死に優里は私を支えてくれる
小雨「うん、大丈夫。少しめまいがしただけ」
嘘だ。
今もすごく痛い。
辛い。
今にも泣き出しそうだ。
私はにこっと微笑んで、作り笑いをした。
優里は心配そうな顔したけど、すぐに少し笑って私の腕を優しく引いた
優里「天宮との写真懐かしいね〜」
小雨「あま、みや?」
『ズキン』
また頭痛
小雨「い、”っ」
優里「大丈夫、?」
私の背中を優しく優里は撫でた
小雨「う、ん」
優里「…もしかしてなんだけどさ」
優里は私の肩を両手で掴んで言った
優里「天宮蓮のこと忘れた…?」
小雨「あまみや、はす?」
私は思わずオウム返ししてしまう
聞いたことがあるような気がして、私は記憶を手繰り寄せようとする
優里「そ、っか」
悲しそうな顔。
辛くて、苦虫を噛み潰したような顔。
小雨「どうしたの、優里」
優里「なんでもないwほら、いくよ〜?」
なんでもない。
その言葉は、嘘でできている
あの子だって____…あれ?
あの子って誰だっけ。
優里(絶対、思い出させるから。安心してよね。蓮。)