テラーノベル
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没ネタ供養です。kgymです。死ネタにしたかったです。どうぞー。
「ねえ、生まれ変わったら何になりたい?」
沢山の本に包まれ暖かい日が射している図書館に耳馴染みのいい透き通った声が響いた。
「生まれ変わり、、、ですか?」
突如として投げられた質問に少し困惑し、本から視線を上げる。質問をしてきた相手は自分の向かい側で薄墨色の髪に緋色の目を隠しながら私には一生理解できそうにない外国の本から目を逸らさない。本当に、何を考えているかわからない人だ。思えば、彼は昔から突飛なことを言い出す癖があったし、疑問に思うのは今更だろう。待たせるのも申し訳ないので先程投げかけられた質問の答えを考える。“生まれ変わり”そんなこと考えたこともないのだが、考えたところでこれといってなりたいものは浮かばない。これは職業だから厳密に言えば生まれ変わりの類ではないが、軍人や昔から好きな玩具会社の社長も気になる。軍の訓練で夢追さんと競ったり、夢追さんは頭もきれるから社長も似合うし、しっかりしてるから秘書も似合うだろう。そうなればぜひ雇いたい。他にもやりたい事がたくさんある。
「、、、あ」
ーああーそうか。私は夢追さんに隣にいて欲しいのか。そうだ。やっと気づいた。やりたい事も目標も沢山ある。そしてその全てに夢追さんがいて欲しいのだ。今更気付いてしまった。目の前の想い人も何も答えなくなった私を不思議に思ったのか本を読むことをやめ、真っ赤な瞳でこちらを見つめている。そんな姿が面白くて、愛おしくて仕方がないのだと、知ってしまった自分がおかしく思えてくる。
「黙ってしまいすいません。先程の質問に答えるなら、私は人間のままがいい。」
「人間って、、、wハヤト流石だわあ、、、」
私の答えが面白かったのかくっくっと肩を窄めて笑っている。
「そんな笑います?でも人間であればいいわけじゃないですよ。私は夢追さんと一緒が良い。」
「え、僕?」
「そうです。貴族でもなんでもない、互いに好きな事を仕事にして、お酒を飲みながらくだらない話をして、、、」
彼の心配になる程白い肌に手を沿わせ、ふわふわしている髪に触れる。
「、、、そんな関係になりたい。」
まだ、この気持ちを伝えるには時間がかかるから、曖昧にさせて。
「ふふっ、、、何それ」彼は私の手に自分の手を添えて、目を細めながら笑っていた。
「それ、友達ってこと?」
彼から出された回答にまだ答えを出せそうになくて
「、、、そうかもしれませんね。」
なんて言葉で濁してしまった。貴方は、相変わらず眉を下げ困ったように笑っていた。
コメント
27件
流石にパソコンのパスワード解析してテラーノベル更新した俺天才すぎるでしょ。これ。 やっぱねぇ…本当に絵も描けて文才があって語彙力増々で…なに?三種の神器?(?) 俺が神だったらkgmさんとymoiさんが生まれ変わったらすぐさま出合わせるわ…いっそ幼馴染という最高な設定にしてやろうか() 最近かぷりこちゃのお陰でkgymの沼に腰まで漬かりつつある…頭まで使って来ますね
うわぁ〜!尊い!!!!!!! 続き書けたらだけどたのしみ
筆が乗ったら続き書きます。、、、、、たぶん