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僕は目の前の存在が輝いているように見えて仕方がなかった。キラキラキラキラ。眩い光が彼の周りを飛んでいて、眩しくて眩しくて…
「Broooork…?Broooork!!!!!」
僕はそこからの記憶が無い
そして僕は保健室のベッドの上で目を覚ました。すぐ側にはきんときが心配そうな目を向けて僕が目覚めるのを待っていたようだった。
「Broooork…!!良かった!…お前なんでこんなんなるまで無理したんだよ…?」
僕の手を握って心から心配してくれたように僕を見てくれていた。Nakamuではなく、きんときが。
それが決して嫌なのではない、嬉しいはずなのに…なのに。僕は期待してしまっている。Nakamuも話を聞いてここに来てくれるのではないか?と、でもそんなことはもう叶わないのかな…と俯く、そして僕はきんときに問う
「僕はなんで倒れたの?」
きんときはその問いになんでお前思い当たる節がねぇんだよ…みたいな顔をしてから話し始めた
「寝不足と貧血だよ。あんなにクラス行ったら寝てたようなやつがなんで寝不足なんだ?と思ったら、お前…あれ寝たフリだったんだろ」
少し怒った様子のきんときを見て、はは。と乾いた笑みが漏れた。そして同時にどうしようも無い気持ちになった
「バレちゃったかぁ…誰にも気づかれてないと思ってたんだけどなぁ」
俯いた顔を再びあげることはなかった。ただ申し訳ない気持ちと、彼の顔を見る自信が無かったからだ。
そんな俺を見てきんときは何か思うことがあったのか
「ちゃんとこっち見ろ!!!」
少しの涙を浮かべながら僕の顔を引っ張って無理やり目を合わせられた。きんときの真剣な目に僕は胸が痛くなって、痛くて痛くて死にそうなくらい苦しくなって。僕までまた涙を流してしまった。
「なんでそんななるまで無理したんだよ…なんで相談してくれねぇんだよ…なんで俺の目みてくれねぇんだよ……」
とうとうきんときの方が辛くなってしまったのか彼が視線を地に落としてしまった。僕はここまで自分のことを見てくれる存在のことを無視して、自身を孤独で誰からも愛されないみにくいアヒルの子だと思い込んでいたのだ。
でも、彼のこの真剣な表情を見て、まだそんなこと思うのは彼に失礼すぎるじゃないか。僕は僕の頬に置かれた彼の手を握って
「ごめん…ごめんね。僕さ、ずっと小さい頃から好きな人がいたんだ…でもその人がね。僕のことなんてこれっぽっちも見てなくてさ…w。笑っちゃうよね。ここまで思ってるのに一方通行の片思いだなんて…はは……本当に」
何してんだろ…僕。そう言葉が漏れた時。きんときは僕の顔を見て、苦しそうな顔をした後に、僕のことを抱きしめた。
「そっか…辛かったな……ずっと1人で思い溜め込んでたんだろ…?Broooorkは強いよ…でも大丈夫だよ……俺、Broooorkが違う人を好きでも。俺はお前のことが好きだから」
真剣そうな瞳に、僕の胸が締め付けられるような気になって辛い。でも言わなきゃ。それはダメだって、それが辛いのは…僕が1番知ってるから
「で、でも…それは流石に」
「大丈夫だって。言っただろ?俺はBroooorkのことが好きだからってwだから…さ。安心してよ、俺は離れないよ。離れる気もないから」