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小川さーん😭山本さんの気持ちに気づいてあげて😭そして次からは祐希さんと一緒にそれぞれ藍くんと小川くんを自分たちの所に戻すためになにかしたりするのかな?
コメント失礼します☺️ 今回は智さんもいて小川さんを多分自分のところに戻らすために何か祐希さんとするのがなんなんだろうなと思いました♪これからの話がどんな風になっていくのか楽しみまた待ってます♪ お話を考えるのに大変だと思うけど頑張ってくださいね☺️応援してます📣
智Side
すぐに戻ってくると思った。
ただの気の迷いなんだと‥
合宿が終わり‥数週間経つが
小川からの連絡は‥
ない‥。
もしこのまま戻らなかったら‥‥
いや‥
そんな事はありえない。
必ず俺の所に戻ってきてくれる‥
俺はそう信じている。
頭を振って、ベッドから起き上がる。洗面所の鏡にうつる自分の顔は‥
なんて情けない顔をしているんだろう‥。
その時、携帯の通知音がなり、ふと目をやると‥待ち受け画面の四人の笑顔が映り込む‥。
いつだったか‥祐希と藍‥小川の四人で撮った写真。
あの頃は良かった‥
いつからだ‥
藍と祐希が別れたから?
それからだろうか‥
小川が藍ばかり気にするようになったのは‥
藍が好きだと告げられた日。
引き止めれば良かった‥
後悔だけが今も俺の心を苛む‥。
「そういえば、最近仲良いよな‥小川と藍」
「えっ?」
試合後‥更衣室でチームメイトに話しかけられた‥
「いや‥前ってさ、小川と智がよく遊んでなかった?‥最近は藍とほとんど一緒にいるって誰かが言ってたけど、何か聞いてない?」
「いや‥何にも‥」
「ふーん、そっか。まぁ、元々仲良かったしな‥こないだも藍が小川の家に泊まりに行ってたみたいだし‥」
「はっ?」
‥最後の台詞が聞き流せず、つい聞いてしまう‥。
「泊まりに行ってる?藍が小川の家に?」
「ああ、こないだ小川に電話した奴が言ってたよ‥なに?智、聞いてないの?あんなにずっと一緒にいたのに‥ 」
「‥知らない‥」
‥そう、何も知らない。ただ、藍は付き合う気はないと言っていたから‥その言葉を信じていた‥
それに、藍は‥きっと今も祐希が好きなはずだ‥
‥考えを巡らせていたら‥いつの間にかチームメイトは着替え終え‥更衣室には俺だけが取り残された‥。
藍が‥小川の家に‥
2人は付き合っているんだろうか‥
あれ以来‥二人には会っていないし、連絡も取っていない‥
‥‥心がざわつく‥
確かめなければならない‥
藍が‥
小川を選んでしまったのかどうかを‥
「小川は、必ず俺の所に戻ってくるから‥」
そう藍に告げたあの日を思い出す‥
事実、今までも別れの危機は何度かあった。でも、そのたびに必ず小川は戻ってきてくれたから‥
今回もきっとそうだろうと思い込んでいた。
‥見慣れたマンションの前に到着する。以前は毎週通っていた場所‥
もちろん、2人には連絡していない‥。
だから、部屋に誰もいないということもありえる。
どうする‥
散々悩んだが‥
このままでは帰れない‥。
‥結局、色々考えていたら、小川の部屋の前まで来てしまった‥
合鍵もまだ持っている‥そのまま入るか?いや‥さすがに‥
悩みながら掌の鍵を眺めていたら、エレベーターの音がして‥
思わず身を隠す‥
姿は見えない‥が、エレベーターから降りた足音と‥話し声が聞こえた。
よく知っている声‥。
胸が高鳴り思わず覗き込んでしまう。
その声は‥
小川だった。
そして‥
その後ろには‥
藍がいた。
2人で買い物でもしてきたのだろうか‥小川がレジ袋を持っているのが確認できた。
そして、部屋に2人で入ろうとした時‥小川が振り向き‥藍に突然キスをした‥
慌てる藍‥
それを見て小川は笑っていた‥
‥気がつくと‥いつの間にか‥
電車に乗り込み流れる風景をただぼんやりと眺めていた‥。
でも、一切入ってこない‥。
さっき見た光景が目に焼き付いて‥
はなれない‥。
でも、一つだけ‥わかった。
藍が‥小川を選んだんだと‥。
藍にキスをして嬉しそうに笑った顔は‥
俺の知らない顔だった‥
知らない顔‥
それを藍だけに見せている‥
その事実が‥
無性に許せなく感じた‥。
「藍はバカだな‥小川は怒らせると怖いって忠告したのに‥」
一人‥ぼそっと呟く。
小川の嫉妬心が強いのはよく知っていた‥。
だから、それを‥
利用するしかない‥
携帯で祐希にメッセージを送った‥。
‥‥‥‥‥。
ふぅ‥送信の文字を見て‥窓を眺める。
窓に映る自分の顔は‥
朝とは違う‥
失ったのなら取り戻せばいいだけだ‥
藍Side
今夜も来てしまった‥。小川さんは試合後の興奮でさっきからやけにテンションが高い‥
そんなところは祐希さんと同じやな‥祐希さんも試合後はテンションが高くて、まるで子供のようだった‥
ふとそんな事を思い出し、物思いにふけっていると‥小川さんに突然顎を掴まれる。
「ちょっ、小川さん、痛いやん!」
「いま、何考えてた?まさか‥祐希さんじゃないよね?」
ドキッとする。
小川さんは何でこんなに鋭いのだろうか‥。
「ま‥さか、そんな訳ないやん」
慌てて否定するも‥
「‥藍ってさ、何でそんなに嘘が下手なわけ?」
もういい、と小川さんは手を離し‥プイッと横を向く。
さっきまであんなに上機嫌やったのに‥
横を向いた小川さんは、携帯を開くと無言になってしまった‥
沈黙が続く。
嫌な静寂‥。
「おっ、小川さん?‥怒ったん?」
恐る恐る話しかけるも、返事はない。
途端に心細さが押し寄せる。
堪らずギュッと小川さんの腕にしがみつく。
反応はない‥。
「ご‥めん、怒らんといて‥」
呟くが、それにも無反応だ‥。
どうしよう‥。
気付くと‥夢中で頬にキスをしていた。
機嫌が治ってくれますようにと‥。
それでも、表情は変わらない‥
チラリと俺を見ただけで‥また携帯に視線を戻してしまう‥
冷たい態度‥。
小川さんには分からないのだろうか‥
ちょっとした事が不安になる‥
俺の気持ちが‥。
もうあんな思いはしたくない‥
今度は‥携帯を見る小川さんの唇にキスをする‥。
チュッと軽くリップ音がなり‥
そろりと離れる‥。
「‥それだけ?」
「えっ?」
やっと話してくれたと思ったら‥今度は睨まれてしまう。
「藍の愛情ってそんなもんなの?」
抑揚のない声‥。
「‥ちゃうよ‥」
「じゃあ、見せてよ?」
‥試されているんだろうか?そんな気がする‥。
まだ無表情に近い小川さんに‥
再度キスをする‥今度は深く、舌を差し込み‥まさぐるように‥口腔内を。
「‥ん!?」
最初はされるがままだった小川さんに、急にきつく唇を押し付けられ‥両手でお尻を乱暴に掴まれたせいもあり、思わず声が漏れ出てしまう。
「藍、上に乗って」
有無を言わせないそんな気迫に従い‥太ももの上に対面で座り込む‥。すると‥
ズボン越しに手がなぞり‥重点的にある場所を指で責められ‥堪らず身をくねらす。
「ま‥まって‥」
「やだね‥誘ってきたのは‥藍の方だろ?」
「!、だって‥小川さんが‥あっ‥」
途中、小川さんに喉仏に噛みつくようにキスを‥され‥お尻を触る手がズボンの下に潜り込む‥。
「藍はここが気持ちいいんだもんな‥女の子みたい‥」
「やっ、ちが‥」
「嘘だね‥いつもぐしょぐしょになってんじゃん‥ああ‥藍‥下脱いで‥我慢できない」
小川さんの声に‥慌てて頭を振る。
途端に不機嫌になるのがわかるが‥
今夜ばかりは無理だ‥。
「はっ?なんで?」
声が‥キツくなる‥
反射的にビクッとなるが‥これは‥素直に言うしかない事も‥分かってる。
「‥だって、シャワー浴びてへんし‥」
恐る恐る呟くと‥
何故か小川さんは満面の笑みを浮かべる。
「なんだ、そんな事?‥じゃあ、一緒に入ろ。一緒に入ったことなくね?」
嬉しそうに‥顔中にキスをする。
そんな顔をされたら‥断れない‥
夜はやはり寂しさが襲う‥
その寂しさから逃れたくて‥小川さんに抱き着いた‥。
寂しさを埋めるために‥
‥翌朝、携帯をみると‥久しぶりに智さんから通知がある事に気付く‥
内容は‥
「よぉ、久しぶり。話したい事があるから‥近い内に会わない?」
「小川には内緒にしてて‥」
と‥‥‥‥。
それから数日後‥‥‥‥
智さんとの約束の日を迎える‥。