テラーノベル
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※パロディ(年齢操作有り)
※高校2年生設定
ショッピングモールの休憩スペース。
「よし、今日はガチでやるぞ!」
とか言ったのどこのどいつだよ!w
隣見ると——テーブルに突っ伏して爆睡してるタクヤ。
(……いや何しに来たんだよっ!)
って全力でツッコミたくなるのを、ぐっと飲み込む。
ここは公共の場。俺は大人。俺は冷静。俺は高2。
……いや高2はまだ子どもか。
「はぁ……」
小さくため息ついて、そっと横顔覗き込む。
顔色があんま良くない。
眉間にシワ寄せて、少し苦しそう。
(……体調悪いって言ってたもんな)
文句言うのはやめた。
俺は問題集を開いて、シャーペン走らせながら、時々横目で様子を見る。
「……っ」
タクヤの眉がぎゅっと寄る。
「大丈夫か?」
小声で声かけて、背中をそっと摩る。
「……ん……リョウガ……」
「寝とけ。無理すんな」
「……悪ぃ……」
寝言のように弱々しく俺の名前を呼んだ後、また静かになる。
(無理して来るなよ、バカ)
でもさ、俺と一緒に勉強したかったんだろ?
そう思うと、ちょっとだけ嬉しいのが悔しい。
しばらくして、もぞっと動いた。
「……ん、今何時?」
「もう1時間経ってんぞ」
「うわ、最悪」
さっきより顔色はいい。
静かに鞄から問題集取り出して、ページを開く。
「お前、もう体調平気なの?」
「おう。リョウガが傍に居たから治るの早かったわ、笑」
……は?
「お前さ」
「何」
「そういうのサラッと言うな」
「何が?」
平然としてるくせに——
よく見たら。
「……え、顔真っ赤w」
「はぁ?赤くねぇし…/」
「それで赤くないは流石に無理あるw」
耳までほんのり染まってる。
(まさか自分で言って照れた?w)
くっそ、可愛すぎだろ。
俺は我慢できずに、ぐしゃっと頭わしゃわしゃ。
「自分で言って照れてんの?可愛いねぇタクちゃん♡」
「は!?やめろ…//!」
一気に顔が真っ赤っかになる。
「お前、まじうざい」
「トマトみたいw」
「うるせぇ…/」
俺を無視して、必死に問題に視線落とすタクヤ。
でもペンは全然進んでない
「集中できてねーじゃん」
「できてる」
「まだ耳赤いんだけどw」
「……っ見んな//」
更に赤くなり彼は耳を手で覆い隠す。
(あー、もう無理)
「ほんと可愛い♡」
「黙れ」
「好きだわ、そういうとこ」
「……次言ったらボコす」
小声で返ってきたその声は結構怖いことを言っている。
「怖w」
「集中できなくなるからやめろつってんの…//!」
「俺のせい?」
「うん」
はぁ?みたいな顔しながら、でも口元はゆるんでる。
机の下で、軽く足ぶつけてくる。
「……ありがとな」
「何が」
「さっき。背中さすってくれたの」
「別に」
「優しくてドキドキした」
ドクン。
「そうですか!ほら、英語やれ」
「リョウガ」
「何」
「帰り、ちょっと寄り道しよーぜ」
「体調平気ならな」
「平気だし」
「無理すんなよ」
「無理してねぇよ。なんかあったらリョウガいるし」
……またそれ言う。
「お前まじでさ…」
「なんだよ」
「無自覚かよ…」
タクヤは少しだけ笑って、真面目な顔で問題に向き直る。
俺も問題見るけど。
(可愛すぎんだろ……)
さっきわしゃわしゃ出来たの、正直めちゃくちゃ満足だった。
でも帰りはもっとちゃんと——
「リョウガ」
「ん?」
「ニヤけすぎ、きもい」
「てへぺろw」
テストより何より、
こいつの破壊力が一番やばい。
テスト勉強を終えた帰り道。
夜風は思った以上に冷たくて、白い息がふわっと広がる。
「さみぃ〜……」と肩をすくめながら入ったコンビニ。
なぜか2人が手にしていたのは、冬なのにアイス。
リョウガはメロンのアイスバー。
タクヤはソフトクリーム。
「意味わかんねぇよ、この季節にアイス買う俺ら」
そう言いながら、タクヤはもう一口。
外に出るとさらに冷気が強くて、吐く息と一緒に笑い声が混ざる。
「てかさ、あの英語の長文――」
タクヤが話している途中で、リョウガの視線が止まった。
唇の端。
白いソフトクリームが、ちょこんと。
一瞬の沈黙。
「……なに?」
不思議そうに首を傾げた次の瞬間。
リョウガがぐっと距離を詰める。
「ついてんぞ」
そのまま、軽く。
ちゅ。
触れるだけのキスで、アイスを取る。
「……うまっw」
何事もなかったみたいにメロンバーをかじるリョウガ。
一方のタクヤは、数秒フリーズ。
「っっ……!?!?!」
顔が一気に真っ赤になる。
「お、おま……な、なにしてんだよ!!」
慌ててリョウガを突き飛ばす。
耳を真っ赤にして。
「ついてたから取ってやろうと思って!」
さらっと返すリョウガ。
「口で取る必要ねぇだろ//!!」
「手だと汚れんじゃん?」
平然。
悪びれゼロ。
タクヤはしばらく何か言おうとして、結局言葉にならないまま、乱暴にソフトクリームを一口。
「……ばか」
小さく呟く。
その横でリョウガは、また一口メロンバーをかじりながら、満足そうに笑っていた。
寒い夜なのに、タクヤの顔だけはずっと熱いままだった。
𝐹𝑖𝑛.
コメント
2件
最高ー!!