テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
本棚の間に立つ けち。
深呼吸。
(逃げないって言ったでしょ。)
足音。
💜「呼び出しって珍しいね。」
振り向くと まぜ。
相変わらず余裕のある微笑み。
それが今日は、少し怖い。
🩷「話ある。」
短い。
まぜは本を閉じる。
💜「うん。」
沈黙。
数秒。
けちの喉が動く。
🩷「私、まぜのこと好き。」
空気が止まる。
まぜの目がわずかに見開く。
でもすぐ、柔らかくなる。
💜「知ってた。」
🩷「え?」
💜「態度で分かる。」
くすっと笑う。
けち、顔が赤い。
🩷「でも。」
けちは続ける。
🩷「私、ずっと逃げてた。」
目を逸らさない。
🩷「余裕あって、言葉も強くて。」
拳を握る。
🩷「私、釣り合わないと思ってた。」
まぜの表情が変わる。
💜「……それ、本気で言ってる?」
🩷「本気。」
💜「俺が余裕あるように見える?」
けち、黙る。
まぜが一歩近づく。
💜「君が距離置くたび、普通に傷ついてたよ。」
静かな声。
💜「余裕なんてない。」
💜「好きだから、追ってただけ。」
けちの心臓が跳ねる。
💜「君の沈黙も、怒った顔も、不器用な優しさも。」
さらに一歩。
距離が近い。
💜「全部、対等に見てる。」
まっすぐな目。
💜「下とか上とかじゃない。」
けちの喉が震える。
🩷「……じゃあ。」
深呼吸。
🩷「私と付き合う?」
言った。
ついに。
まぜ、少し笑う。
💜「命令形?」
🩷「うるさい。」
でも目は真剣。
まぜは静かに答える。
💜「うん。付き合う。」
即答。
けち、固まる。
🩷「え、早くない?」
💜「待たせすぎ。」
まぜが軽く額を合わせる。
💜「逃げないで。」
🩷「逃げない。」
はっきり。
夕陽が沈む。
手が触れる。
ぎこちないけど、確かに繋がる。
まぜが小さく言う。
💜「これで修羅場、加速するね。」
🩷「やめて。」
でも、口元は少し笑っている。
逃げなかった。
それだけで、世界が少し変わった。
残るは——
あきとぷり。
ちぐとあと。
恋の決着、間近。