テラーノベル
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警報の音がヴィクトワール刑務所の中に鳴り響き、赤い警告灯が瞬き始めた。
俺は無言で画面に映る道化師の姿を見つめる。
道化師は、画面越しに不敵な笑みを浮かべている。
その笑顔は、あたかもすべてを手のひらで転がしているかのような、余裕に満ちていた。
dk「ようこそ、この城へ」
道化師の声が、冷たく響いた
dk「さぁ、楽しもう、最後の”ゲーム”を」
その言葉を耳にした瞬間、俺の胸は鋭く痛んだ。
これまで道化師の数々の罠に引っかかり、ひとたび命を奪われかけた。
だが、今度は違う。
俺はもう、決して道化師の思い通りにはならない。
la「、、此のまま引き下がるわけにはいかない」
低く呟くと、周りを見回した。
9番が冷徹な目で俺を見つめ、
kr「、、どうします?」
と訪ねた。
その問いかけには、少しの迷いもなかった。
彼はただ、俺の指示を待っている。
8番は苦笑を浮かべて言った。
pn「看守、ほんとに無茶しないでくださいよ?」
la「無茶をしてでも終わらせる」
俺は鋭い目をして答えた。
警報が鳴り響く中、セキュリティルームのモニターを見続けていた。
目の前に現れる無数の兵士たち。
彼らの目的は一つだ。
俺を捕らえること。
それは道化師が仕掛けた罠に過ぎない。
だが、俺にはもう選択肢はなかった。
la「行くぞ」
一歩踏み出すと、仲間たちも即座に反応した。
9番が先頭に立ち、6番と8番がそれに続く。
la「俺が囮になる」
俺が低い声で言うと、仲間達は瞬時に理解した。
sn「またですか~、?」
6番が皮肉を込めて言ったが、その表情には確かな信頼が浮かんでいる。
俺は苦笑しながら答えた。
la「だが、此れが最後の戦いだ。絶対に道化師を捕まえる」
その言葉に、8番が真剣な顔で頷く。
pn「リアム看守がそういうなら俺等はついていきます」
俺は心の中で、再び強い覚悟を決める。
道化師に振り回されてきた自分に、もう一度だけ力を振り絞る。
自分が守るべきものがある限り、この戦いを終わらせなければならない。
その時、ヴィクトワール刑務所内の暗闇の中で、何かが動いた。
兵士たちが現れる瞬間、8番が指示を出し、9番が最初に動いた。
6番は無言で銃を手に取り、慎重に進んでいく。
俺はその後ろを守る形で歩を進めた。
心の中で何度も確認する。
道化師を止めるために、今はどんな犠牲を払っても構わない。
彼に勝利するためには、どんな方法でも選ばなければならない。
道化師との最終決戦―――それは、すべてをかけた戦いだった。
next~3話
【死線を越えて】
♡200以上押して欲しぃ、、、
コメント
2件
と) 物語り嬉しい 、!ありがとおおお