テラーノベル
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昼休み。
蓮は廊下の窓際にいた。
スマホを見てただただぼーっと。
でも頭の中はひまりのことばっかだった。
今日も避けられた。
すると、
「神崎くん」
誰だっけ、たぶんひまりのクラスの女子。
「今日ひとりなの?」
って笑いながら隣来る。
蓮は適当に返す。
するともうひとり来る。
「最近ひまりといないじゃん」
「喧嘩?」
興味津々って感じ。
前ならこういうの、 適当に笑って距離縮めてた。
でも今は普通にだるい。
誰も関わってくんな。
変に模索してくんな。
「別に」
短く返す。
でも女子たちは気にしない。
「えーでも最近めっちゃ追いかけてたじゃん」
「珍しく本気っぽかったのに」
「てか今チャンスじゃない?笑」
そう言って、 ひとりの子が蓮のネクタイ軽く引っ張る。
「うちらとも遊ぼーよ」
周りはきゃははって笑う。
その時。
蓮のスマホに立て続けに通知が鳴った。
『今日空いてる?』
『会いたいー』
『電話しよ笑』
『神崎くん最近冷たい』
全部過去に遊んだ女から。
しかも一件じゃない。
女子たちも画面見えて笑う。
「うわ、相変わらずのチャラさ笑」
「その子かわいいの?」
「返さないの?」
蓮は通知を見たまま数秒黙る。
それから。
ブロックして消した。
既読もつけずに。
スワイプして、 そのまま通知欄空にしていく。
女子たちは一瞬止まる。
「珍し」
でも蓮はスマホしまっただけ。
「あと、遊びには行けない」
それだけ言う。
女子たちは顔を見合わせる。
「ノリ悪」
「つまんな笑」
半分からかうみたいに笑って、 そのままどっか行ってしまう。
蓮は窓にもたれたまま、小さく息吐いた。
自分でもおかしいと思う。
前なら普通に返してた。
暇なら会ってたし、 適当に電話もしてた。
でも今。
そういう通知見るたび、 なんか違うってなる。
結局、頭に浮かぶのはひまりだけだった。
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