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私は綺麗な蝶の飴細工を少し殘念な気持ちでパリパリ食べながら歩いていると急に猫耳で薄い桃色の丈が短い着物を着ている13歳ぐらいの女の子が向こうから走って私に向かってきた
「ちょっとどいてにゃー」
「わっわっ……」
どんどん土煙をあげて近づいてくる女の子に私は固まっていると
「小夜はここで動かないで」
「わかった……」
「ちょっあれは椿っ…」
女の子が一瞬固まりもと来た道を戻ろうとする
「まて」
椿さんが女の子に向かって走り捕まえる
「わあ〜捕まったにゃ。離せにゃ」
「なんの用事だ?要件を言って」
「椿様には要はないにゃ。急ぎだから離せにゃ」
女の子がジタバタ椿さんの腕の中で暴れる
「ちょっと。暴れるな……」
私が椿さんと女の子の取っ組み合いをただ呆然と見ていたら突然女の子が私を見て
「あっお嬢さん。この野蛮な狐から私を助けてほしいにゃ。お願いにゃ」
「誰が野蛮な狐だ!」
椿さんが珍しく声を荒げる
「とりあえずふたりとも落ち着いて……」
道のど真ん中で喧嘩している二人を見ながら呆れていると
「私は最近来た満月に用事があるにゃ」
椿さんが一瞬目を見開いた気がした
「そうか。俺にも関係があるから数日後に店に来てほしい」
「いいにゃよ〜」
なんだか一瞬で仲直りした……