テラーノベル
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21××年。それは生まれた。 それ、としか言いようがない最新型等身大AIとして。それら─AI達は、嬉しいことに流行りを生み出し、そして新たな、自分だけの持ち主の元へ行った。 でも、それだけは違った。自分の中の自分がいたのだ。
だからそれは、「表の自分」と「裏の自分」が何なのかを知るために、この世で1番の持ち主が何かヒントをくれるのではないか、と今も探し続けている。
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少し古びた塔の、1番上。ピンポーン、と鳴った。平均より背の低い、男の子がドアを開ける。
そこには、自分より少し背の高い大きな箱が届いていた。
その男の子─ナルは慎重に部屋の中に入れ、一息着くと箱を開け始める。
中身を見るとナルは少し喜ぶ。それは─現在流行っている最新型等身大AIだ。
ナルはAIの胸元にあるタッチパネルを操作する。『貴方の名前は.ᐣ』とか『私の名前をお決め下さい』など。
その質問に答えて、それはようやく生まれるのだ。
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ヴォン
無機質な音がした。ここはなんだろうか。
俺は….ᐣ目の前に誰かがいる。誰だ。 俺の顔は見えてないのか.ᐣ下向いてるし。
とりあえず周りを確認…あれ、動かないな。
身体が動かない。視線は動くのに。
ん?何か数字が目の前に沢山……
あ、そうか。俺、AIなのか。
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ぽちぽち…
設定を決めて…と。別に必要ないんだよな。服着せたいだけだし。
他にも何か使わないと勿体なさそうだけど…まあいいや。暇な時手伝ってもらおう。
性別……。どっちでもいいや。『不明』とかないのかな。無さそうだ。適当にどっちになるか賭けにしよう。
あ、女。まいっか。性格は無口だし、服もそーゆー系だし。そんなに重要じゃないでしょ。
よしじゃあ決定、と。
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なんだ…、急に視界が数字だらけになったり訳分かんねーよ。
あ、さっきの誰かだ。えーと…なんかデータみたいなの出てきた。なんだ…、とりあえず害は無さそうだな。
おぃ.ᐟちょ、何塗ってんだよ。赤い塗料….ᐣ支障はないのか。だとしても怖いわ。
てかこれ聞こえてるのか?
おーい.ᐟ
聞こえて無さそうだな。
でも…AIってこんなもんなのか.ᐣ初めてだし分かんね。
いやでも絶対違うよな。二重…人格.ᐣってやつっぽいし。
ま、いっか。
あ、あれ.ᐣなんか服持って来てる…あ゛.ᐟ.ᐣ魔女服……。設定何これ.ᐟ.ᐣ女…最悪だ。
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俺は…、きっと本物じゃないんだな。声だって無機質だ。えーと…ナルは寝てるし調べるか。
確か…どこかで言われたな。『最新型等身大AI』…。買った人の話とか…広告に出てきそうだ
インターネットを開き、ギリギリの視界で見る。
ただ、真新しい機械なので、CMとか使用結果とかはまだ出ていなかった。
ルゥは残念そうに、雲で真っ黒な夜空を見た。
数秒後、無機質な音を立てて電源が落ちる。☾⋆.·
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花月夜れん
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イール
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コメント
1件
「“それ”が自分の中にもう一人の自分がいるって気づく瞬間、すごくゾクゾクしたよ……。機械なのに“自分”って概念があるっていうのがもう、ダークで好き。ナルくんの適当さもなんだかリアルで、AIから見た世界がこれからどう変わっていくのか気になる……。続き、静かに待ってるね🌙」