それから数日ナツメ先輩はずっと俺に付きっきりだった
ナツメ これねマジで面白かったんだよww
らだお えぐっww
昔みたいにくだらない話で盛り上がって笑い合ったり
ナツメ ねーむれーねむれーいい子のらだおくん〜♪
らだお なんか音ズレてません…?
ナツメ いいの!
なぜか子守唄で寝かしつけられたり
ナツメ ほらあーんして
らだお いや俺1人で食べれます…
ナツメ いいからはーやーくーー!あーん!
らだお ぁ…あーん
半ば強制的に食べさせられたり
らだお んんっ……
らだお まだ…4時…かぁ……
らだお 2度寝…しよ………ウトウト
寝返りを打った瞬間暖かい物体が体に触れ俺は布団をめくった
ナツメ先輩が俺を抱いて寝ている
らだお いつの間に……ってまぁ……いいか………ウトウト……
らだお 待てっ!よくない!!風邪移っちゃうじゃん!
その後俺が急いでナツメ先輩を部屋に寝かしに行ったりした
ナツメ先輩の看病のおかげか俺は数日ですっかり元通りの健康体を取り戻した
ガチャリ
いつものようにナツメ先輩が部屋に入ってきて俺と話す
ナツメ それでさw
らだお ナツメさん
俺が声をかけるとビクッと肩を上に上げて俺を方を見るナツメ先輩
ナツメ な…なに?
らだお 俺今日で戻ります
ナツメ先輩はがっかりした様子で俺を見た
上目遣いしたって戻るもんは戻ります
ナツメ 行っちゃうの…?
らだお はぁ……だって俺だってもう上官の立場ですし
らだお いつまでもナツメさんに甘えるわけにはいきませんからね
ナツメ そ…っか……
らだお そんなにあからさまにがっかりしないでくださいよw
らだお ナツメ先輩
俺が一言そう言っただけだった
ナツメ先輩は目を輝かせて俺を見た
ナツメ 今…今なんて!?
らだお 2回はいいませーん
ナツメ え…えぇ…そんなぁ………
ナツメ 録音してスマホの着信音にしようと思ったのに……
らだお ぇ?
ナツメ まぁいいや
今なんかサラッとやばいこと言ってなかった……?
ナツメ らだおくんもそうだもんね
ナツメ じゃあ僕はここまでかな
俺とナツメ先輩は家の玄関まで歩いた
俺が玄関のドアノブに触れる
俺は振り向いてナツメ先輩にハグをした
ナツメ先輩は抵抗することなく俺を上から抱きしめてくれた
俺はナツメ先輩に満面の笑みで言う
らだお 今までお世話になりましたナツメ先輩!
ナツメ先輩は笑ったでも彼の綺麗な瞳から水滴がポロポロとこぼれ落ちていた
俺はその水滴を手で拭い言う
らだお ありがとう…でもこれからもお世話になりますよナツメさん
ナツメ うんっ……うんっ!
ナツメ 今までこちらこそありがとう
ナツメ これからもよろしく!!
泣きながら笑う彼の姿は俺の脳裏に焼きついた
きっと死んでも俺は彼のことは忘れないだろう
親愛なる師匠であり先輩であり、良きライバルでもあった
俺の大好きな人
ハクナツメ
これからもよろしくお願いします
俺は元気に戸惑いなく玄関を出た
この日俺はTwixにこんな投稿をした
「俺はこれからも頑張ります」
短い文章に込められた意味に気がついたのはきっと彼だけであろう
ナツメ いつまでも応援しているよ
ナツメ 僕の大切な人
ナツメ 青井…らだおくん
コメント
1件
コメント失礼します。らだおとなつめさんの昔の感じが引き出されてて、あったまるストーリーでとても素敵です✨!