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⚠︎︎ syu×kz / 🐻❄️×🌸
⚠︎︎ 年齢操作×
⚠︎︎ 同棲
syu「kz~っ!」
明朗ながらも、どこか甘味を含んだ、そんな声質。そんな大好きな声に名を呼ばれ、振り返ったと同時に背中に温もりがやってくる。
kz「どうした?」
先刻まではスマホに目線を向けていたのに、syuが会話を振るといつでも、確実に、目を合わせてくれるkzが好きだ。そうやってsyuは心底思う。美しい明瞭の深々としたピンクがこちらを見つめてくれる。
────今、この時間だけは、kzはsyuのことしか見ていないし、見えていない。…そう思うと、胸の中の何かがのたうち回って、落ち着こうにも簡単には落ち着けなかった。
syu「……ねえ、」
syu「髪、触ってい? 」
kz「………また?」
syu「うん、また。」
不思議そうに眉を顰め、首を軽く傾げる。そんなkzの顔も仕草も好きだ。……いや、それ以外も狂おしいほどに好きだ。syuにとって、嫌いなkzなんて、一つもない。あるわけない。
kz「髪触って、何が面白いのか良く分かんないんだけど…。」
syu「俺が触りたいの。いーい?」
kz「……まぁ、いいけど。」
「別に減るもんでもないし。」と言わんばかりの面相で、kzはこちらに身を預けてくる。
許諾を受け、syuはまるで壊れ物を扱うように、kzの白銀の髪に手をかける。
手で軽く梳かしただけでも、その優美な髪は鏡のような輝きを発している。絹糸のように繊細。夜の月星を吸収したような煌めき。そんな魅力を感じる。
syu「…ほんと、kzの髪って綺麗だよね。」
kz「……そーかな。」
kz「別に何もしてないんだけど。」
その手は静止することなく、kzの髪を撫でて、梳かし、を繰り返している。これが日常。kzには理解し難かったが、syuにとってはこの時間は必要なようで。
kz「syuの髪だって十分綺麗じゃん。」
syu「そー?ありがと。」
syu「でも俺はkzの髪が好きだからさ。」
温厚そうに、syuは瞼を伏せながら。kzの髪を一房掬い上げ、柔らかにキスを落とした。
それに驚いたのか、少しだけ瞳を丸めてから、目尻を緩やかにピンクに色付けていくkz。その表情の変わり方を、目に焼き付けるようにじっと見据えるsyu。
……そんなsyuの熱の籠った目線を感じ取ったのか。ふと、二人の視線がかち合う。すると反動的に、kzの目線は虚空を彷徨ってから、床に落ちた。
────平常心を繕おうと必死なのことは、きっと、syuにはバレバレだ。
kz「……何でそんな見てくんの。」
syu「え、やだ? 」
kz「………うん。」
syu「なんで?」
kz「……」
次に発する言葉を逡巡しているのか、唇をもごもごと開けては閉じ、を繰り返しているkz。平然を装いつつも、心は掻き乱されてばっかりで、覚束ない態度をとるkzが、愛おしくってたまらない。
次はどんな言葉が来るのだろうか。そうやって待ち侘びる時間も、syuの心を更に恋で焦がすには十分な長さだった。
kz「……syuのその目、やだ。」
syu「………目?」
まさかの言葉にsyuは首を傾げつつ、目元を触る。全くもって想像していなかった、斜め上を行く発言。その言葉の真意とは、どんなものだろうか。そうやって思考する隙は短く、kzが口を開いた。
kz「……そんな、重い目で見られたら、 なんか…困るじゃん…?」
微かに頬に赤色を散らばせ、kzは上目気味に訴えた。酷く不馴れで、酷く清らか。そんな可愛らしい発言に、syuは内心狼狽えつつもkzの背を優しく抱いた。
syu「……見られると、恥ずかしい?」
kz「……ちょっと。」
syu「ふふ、そっかぁ。」
そうやって、穏やかに、甘く、でもって悪戯っぽく。syuは呟く。決してkzから「辞めろ」なんて言われていない。策士なsyuはそれを利用し、更に熱い目線を向けるばかりだ。
kz「っ……ね、ねぇ……もう、いいから。」
元は真っ白な顔を今だけは紅潮させ、力なくsyuの上半身を押し退けようとするkz。…いーや、離さない。そうと言わんばかりに、syuは一際腕の力を強めた。
syu「やーだ、辞めない。」
そうやって悪戯に笑い、くいっと顎を持ち上げた。天井の照明が酷く眩くて、目を細めてしまう。そして、視界に入ってきたsyuの顔は逆光になっていて…。
kz「……ん。」
そのまま口を塞がれる。何度も、何度も、角度を変えつつ降ってくるその感覚は、いつになっても、何回やっても、恥ずかしくなってしまう気がする。
sy「……っん、好きだよ、kz。 」
kz「………ぅん、俺も。 」
そうやって、気恥しそうにはにかむ恋人がとても可愛くって。もう一度、あと一度だけ、と終わりが見えないキスを続けた。
もうとっくに貴方に夢中。 私は貴方に、簡単に溶かされてしまうようだった。