テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
かいり@りぃととペア画中
1,514
493
朝ごはんを食べ終えたあと、ぷりっつはソファの端っこにちょこんと座り、胸元の5人のぬいぐるみをぎゅっと抱きしめながら、何かをじっと考えていた。
血の痕と涙で汚れてしまった大切なぬいぐるみ。
昨日は手放すのが怖くて絶対に渡せなかったけれど、みんなの変わらない温もりに触れて、ぷりっつの心の中で少しずつ「前へ進みたい」という小さな芽が芽生え始めていた。
メンバーたちはそんなぷりっつの様子に気づきつつも、急かさないようにあえて声をかけず、温かい眼差しで静かに見守っていた。
すると突然、ぷりっつが意を決したようにソファから立ち上がった。
(とて……とて……とて……)
おぼつかない足取りでゆっくりと歩き出し、向かった先はあっきぃの前。
あっきぃの目の前に立つと、ぷりっつは抱きしめていたぬいぐるみを、両手でそっとあっきぃに向かって差し出した。
あっきぃ 「……え? ぷりちゃん、どうしたの……?」
不意をつかれたあっきぃが目を丸くすると、ぷりっつは少し緊張した面持ちのまま
ぷりっつ 「……んっ」
と声を漏らして、もう一度ぐっとぬいぐるみを押し出すように差し出す。
言葉にならない思いを伝えようと必死なぷりっつ。
その様子を後ろで見ていたあっとが、ふっと表情を緩めて静かに口を開いた。
あっと 「ぷり、それ…綺麗にしてほしいんじゃないか?」
あっきぃ 「……っ! 洗ってほしいの……!?」
あっきぃがハッとした顔でぷりっつを見つめ返す。
一昨日は手放すことすら怖がって固まってしまっていたぬいぐるみ。それを、自分から差し出してくれている。
あっきぃ 「ぷりちゃん……これ、洗ってもいいの……?」
あっきぃが優しく顔を覗き込んで尋ねると、ぷりっつはぎこちなく息を吐き、あっきぃの目をじっと見つめながら小さく頷いた。
ぷりっつ 「……ぅ……ん……」
自分の意思で、傷やトラウマの象徴だった汚れを洗い流すことを決めた瞬間だった。
ちぐさ 「……っ! ぷりちゃん……!俺らが洗う! 俺らに任せて!!」
けちゃ 「うんっ、僕たちに任せて! 一番優しく、ピッカピカに綺麗にしてあげるからね!」
ちぐさとけちゃがパッと顔を輝かせ、名乗りを上げた。
ぷりっつからそっとぬいぐるみを受け取ると、崩れそうなほど大切そうに両腕で抱きかかえる。
けちゃ 「ぷりちゃん、教えてくれてありがとうね。絶対に綺麗にして、元通りフカフカにして戻してあげるからね!」
手元からぬいぐるみが離れても、ぷりっつはもうパニックを起こさなかった。
ちぐさとけちゃの温かい笑顔と、隣で肩を抱いてくれるあっきぃの体温を感じながら、ぷりっつは「……うん」と、今日一番しっかりとした声で優しく返事をするのだった。
コメント
3件

一気見し始めたけどまじ最高です!続き待ってます!
ぷりっつがぬいぐるみを自分から差し出せたこと、本当に感動しました…!あんなに怖がって手放せなかったのに、「前へ進みたい」って気持ちが芽生えて、自分で選んだその一歩が尊すぎます。メンバーたちが急かさずに見守って、ちぐさとけちゃが「任せて!」って受け取ってくれるのも温かくて、涙が出そうになりました。