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「きょも」攻×『こーち』受
『初デートなんだから、普通に街を歩きたい 』
数日前、勇気を振り絞って伝えた髙地の願いは、大我社長の辞書には載っていなかったらしい。
土曜日の昼下がり。
待ち合わせ場所に現れたのは、庶務課の給料では一生縁がなさそうな漆黒のリムジンだった。
後部座席から降りてきた大我は、カジュアルな装いでも隠しきれない高貴なオーラを放ち、呆然とする髙地の手を迷わず取った。
「お待たせ、優吾。今日のプランは完璧だよ」
『……京本さん、これ、目立ちすぎ。普通に電車で行くって言ったじゃん!』
「電車?誰かに優吾をジロジロ見られたら嫌でしょ。さあ、乗って」
有無を言わさぬエスコートで車内に押し込まれる。
向かった先は、大我のグループが経営する都内随一の商業施設……の、屋上にあるヘリポートだった。
『え、ちょっと待って。どこ行くの?』
「空から横浜の夜景を見に行こうと思って。優吾、地元でしょ?喜んでくれるかなって」
大我は無邪気に微笑むが、その規模はもはやデートの域を超えている。
ヘリに揺られ、夕暮れに染まる街を眺めている間も、大我はぴったりと髙地に寄り添っていた。
ヘッドセット越しに聞こえる大我の声は、いつもよりずっと甘い。
「……ねえ、優吾。あそこに見える観覧車、あれも俺たちの会社で買い取ろうか?」
『買わなくていいよ!乗るだけでいいの!』
ツッコミを入れる髙地だが、隣で子供のように目を輝かせる大我を見ていると、毒気が抜かれてしまう。
大我は「ふふっ」と楽しそうに笑うと、ヘッドセットを少しずらし、髙地の耳元で直接囁いた。
「嘘だよ。優吾が困る顔が見たかっただけ。……でも、あのアトラクションを二人きりで乗りたいっていうのは、本気」
夜、着陸した先は、海沿いにある完全会員制のレストラン。
もちろん、今夜の客は二人だけだ。
キャンドルの炎に照らされた大我の顔はあまりにも美しくて、髙地はフォークを持つ手が震えてしまう。
「優吾、緊張してる?会社じゃないんだから、もっと俺を頼ってよ」
『緊張するよ……社長と二人きりで、こんな豪華な飯食ってて』
「[社長]じゃないでしょ。……大我、って呼んで」
大我はテーブル越しに髙地の手を握り、指先を優しく這わせた。
その視線には、美味しい食事よりも、目の前の[こーち]を今すぐ連れ去ってしまいたいという、剥き出しの独占欲が透けて見えている。
『……大我さん』
「……合格。ご褒美に、デザートは俺の部屋で食べようか。準備はさせてあるから」
確信犯的な微笑みを浮かべる大我に、髙地は『やっぱり逃げられない』と覚悟を決めるしかなかった。
ど〜も〜𝓡𝓲𝓷で〜す!!
第二話ですね!👍🏻
今回は少し長めだったんじゃないかなと…ね!
思ってます。
凛ね、自分で書いてて楽しいよ!
前垢の時はつまんなくて、作品書く気になれなかったから。
まぁ、次も楽しみにしててくださいな😊
て事で、終わります!
以上、𝓡𝓲𝓷でした〜!
ばいば〜い👋🏻