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番外編17『主様が可愛くてしんどい』〜お洋服お披露目大会〜後編2
そして、先程振り分けたペアになり、デザイン画を作り始める。
フルーレ、ラトペア
『(ง ᵕωᵕ)ว♪』
『ゼパルさん楽しそうですね。』
『ふふ、そうだね。』
ゼパルさんは地下執事部屋の椅子に座って
メジャーを伸ばしたり戻したりしていた。
(嬉しそう…。衣装係として俺も嬉しいな。)
『フルーレ、私たちはどうしましょうか。主様に来てもらう1着…。』
『うーん、そうだね……。』
『主様は美しいものが似合います。なので美しいものにしましょう。』
『そうだね。どうしようかな…。』
(ふふ、フルーレ君目が輝いてる。洋服のことになると妥協しないからね……。)
フルーレ、ラトペア凄く悩んでるようです。
続いてのペアは…。
バスティン、ロノペア
『よし、バスティン、お前のデザイン画見せてみろ。』
『あぁ。』
2人はデザイン画をそれぞれ描いてるようです。
『俺は白のスカートにしたぞ、主様はスタイルがいいからスカートが似合うと思ったんだ。』
『俺は緑色のロゴ入りのトップスにした。主様は緑が似合うからな。』
『それお前の意見だろ。』
『ロゴ入りの所もこだわったんだ。見ろ。』
『あ?ILOVEmohumohu…』
『主様はモフモフが好きだからな。』
『こんな恥ずかしいの着てたまるか!』
『なんだ、文句があるのか。俺のデザインの方がお前より上手い。比べてお前のデザイン画は安直だな。』
『あぁ?もっかい言ってみろ!』
おやおや、喧嘩を始めてしまいました……。
一方このペアは…。
『うん、うんうん!流石僕とローズ君だね!良いのが出来上がりそう!』
『っすね!主様喜ぶといいっすね!』
アモン、ラムリペアは順調そうです。
『それにしてもローズ君自分の好きなのを取り入れるなんて主様のこと大好きだね〜?』
『それはラムリもっすよ!こんなでかでかと……』
『だって僕主様のこと大好きだもーん!』
『それなら俺だって負けてないっすよ。』
『僕の方が大好きだよ!』
『いや俺っすよ!』
このペアも喧嘩を始めてしまいました…
続いてこちらのペア。
『…ふむ。テディ。これでどうだ。お前の意見を反映させたデザイン画だ。』
『凄いですね!!俺が想像してた通りです! 』
『我の手にかかれば造作もない。よし、仕上げだ。』
『はい!』
もはや順調すぎて怖いです。テディ、シロペア。
続いてはこちらのペア。
『ふふ、私とナックさんは気が合いますから喧嘩することなく完成しそうですね。』
『えぇ。ユーハンさんのお淑やかさがあればいい一着が完成しますよ。』
『ふふ、お褒め頂き光栄です。主様には大人っぽい服を着ていただきたいですね…』
『そうですね…。』
『『やはりここは――。』』
『『垢を基調とした服にしましょう。\/ 緑を基調とした服にしましょう!』』
『『……。』』
おやおやおや。雲行きが怪しくなってきました。
続いてはこちらのペア。
『フェネス、デザイン画を描いてみたんだが……』
『…うん。見せて。』
(嫌な予感がするな〜。)
『どうだ!?自信作だ!』
『……。ハウレス、俺が思ったこと正直に言うね。』
『あぁ!遠慮なく言ってくれ!』
『うん。あのね――。』
『(ハウレスには理解できない程の語彙力)(語彙力の高すぎる言葉)(これでもかという程の罵倒)(胸に刺さる最後の一撃)』
『って感じかな…。分かってはいたけど……あれ?ハウレス?』
『……。』
『(´._.`)シュン』
『…正直に言いすぎた…か。後、ごめんねハウレス。一応俺が描いたのも見て欲しいんだけど…』
『あぁ、見せてくれ。』
『どうかな?』
『あぁ、きっと主様に似合うと思う。』
『本当!?じゃあこれで行こうか。』
『あぁ!』
フェネス意外と毒舌……w続いてはこのペア。
『……。』
『…。』
(真剣に描いてるなベリアン…。)
『よし、描けました。私とベレンの意見を反映させたデザイン画です。』
『うん、俺が想像した通りだ。絵が上手いね。ベリアン。』
『ふふ、ありがとうございます。ではこれで提出してきますね。』
『うん、ありがとう。』
流石幼馴染のチームプレーw続いてはこのペア。
『ミヤジ、これでどうかな?』
『…あぁ。いいと思うぞ。』
『ふふ、そしたらこれで渡してもいいかな?』
『あぁ。』
『それにしてもびっくりだよ。君が私の意見を聞いてくれるなんて。』
『2人で1枚のデザイン画だろ。主様も着るのを私だけのデザイン画にする気は無い。ルカスの意見もないとダメだと判断しただけだ。』
『ミヤジ…ふふ、優しいところは変わらないね。』
『……はぁ。』
安定の2人ですね。最後はこのペア。
『俺達がペアになったのはなにかの奇跡だな。』
『あぁ。俺達が考えた服を主様に着てもらう機会なんて滅多にないからな。』
『あぁ。』
『うん。いいんじゃない〜?これ。』
『あぁ。主様にきっと似合う。フルーレに出しに行くぞ。』
『だな。』
こうして各ペアからデザイン画が届いた。
『さて、フルーレ君。取り掛かろうか。 』
『はい!!』
衣装係の2人の目がとても輝いています。地下には窓がないのにまるで陽の光に照らされてるくらい眩しいです…ww
数日後――。
『完成したよ。主様。』
『仕事早いね…。』
『うん、徹夜したんだ。』
『…笑顔で言うものではないけどな。』
『じゃあまず俺達からだね。主様に渡してくれる?』
『はい。主様、これがフルーレと考えた服です。』
私は服を受け取る。
『ありがとう。着替えるね。』
『主様。着られましたか?』
『うん。開けていいよ。』
シャッ
『全体的に涼し気なデザインにしました。水色のスカートに白のトップス。レースの水色の羽織をプラスして更に涼し気にしました。』
『水色にしたいと言ったのはフルーレの意見です。私の意見はアクセサリーに反映されています。私とお揃いのピアスをつけてもらいたくて主様はピンクをしていないのでイヤーカフをつけてもらいました。』
『なるほどな〜2人らしさが出てるな。 』
『うん、すごく可愛い。夏になったらこれでお出かけしたいかも。』
『次は俺達だな。主様。着てみてくれ。』
『うん。』
『2人とも喧嘩してたけど結局どうなったの?』
『あぁ。ちゃんとした服になったぞ。』
『揉めに揉めましたけどね。』
シャッ
『俺はトップスの方を考えた。冬に着るコーデにした。緑色のトレーナーにはロゴが描いてある。mohumohuだ。』
『最初はILOVEを入れたみたいですけど妥協案でこれにしました。俺はスカートにして主様のスタイルの良さを出したくてこれにしました。冬なので下はタイツとか履いてもオススメです。』
『このトレーナーフード付きだ。確かに私のいる世界でもこういうの着てる子いるよ。』
『親近感が湧いていいな。それ。』
『オーバーサイズなら尚良だね。すごく可愛いよ。』
『気に入ってくれてよかった。』
『次は俺達っす!主様、絶対気に入るっすよ!』
『ふふ、楽しみだよ。』
『俺たちのはおっておきっすよ!』
『そうそう!主様絶対気に入るよ!』
シャッ
『すごく大人っぽい…!』
『名付けるなら俺たちの要素詰め込みコーデっすね。』
『サロペットスカートはクロで、星空のようなきらきらを表現させてみました!』
『トップスは俺がバレンタインの時に着たものっすよ。お揃いっす。』
『いつもとは違う感じだね…』
『うん。主様の大人っぽさが際立つね。』
『これでオシャレなお店とか行きたいな…』
『その時は是非俺がエスコートするっすよ。』
アモンは私の手を取る。
『ずるい僕も僕も!』
『俺とお揃いなんでペアグッズにしたら勘違いされそっすね〜カップルみたいだって♡』
『あ、アモン…///』
『次は俺達ですね。シロさん、主様に渡してくれますか?』
『あぁ。安心しろ。この我が考えたんだ。お前に似合うぞ。』
『シロ…うん。ありがとう。』
『シロさんすごいんですよ、俺の意見をそのまま反映させたデザイン画を描いたんです!』
『シロは絵が上手いからね。』
シャッ
『ドレス……!?』
『前に主様が去年のジューンブライドでドレスを着た時…すごく似合ってたので着て欲しくて…。』
『まさかドレスを着ることになるなんて思わなかったよ…。』
『ドレスはテディの案だ。色は我が考えた。お前には白も似合うが…淡い色も似合うからな。』
『これを、2人が……。凄いね…』
『これを着てどこかに出かけるなら我がオシャレなレストランを予約して連れて行ってやる。』
『あ!抜けがけさせませんよ!』
『ふふっ♪』
『次は私達ですね。最初こそ揉めましたが和解しました。』
『えぇ。お互い納得したので。』
(あの温厚な2人が喧嘩…?一体何があったんだw)
『主様。必ず気に入るとお約束します。私達の考えた服をぜひ着ていただけますか?』
『もちろんだよ。』
私は2人から服を受け取る。
『それで結局2人はどんな服にしたんだ?』
『ふふ、それは見てのお楽しみということで…』
シャッ
『…!やっぱり予想通りです。』
『えぇ。とても美しいです。』
『2人の想像してた通りになったかな?』
『はい。流石ゼパルさんです。スカートは白の生地のロングスカートに緑と赤の花を交互に…。上はクロのTシャツで…カーディガンを羽織ったら秋でも着れるように工夫しました。』
『赤と緑は私たちの意見を反映させました。赤は私で、緑はナックさんです。ふふ、とてもお似合いですよ。』
『あ、ありがとう…///』
『次は俺達ですね。主様。俺とハウレスが考えたものです。』
『うん。ありがとう。』
『デザイン画はもちろんフェネスが考えたんだよな?』
『うん。ハウレスのはちょっとあれだったから…… 』
『後で見せてくださいっす。』
『絶対に嫌だ。』
シャッ
『俺が思ってた通りの服です。麦わら帽子で丸メガネをかけて…。ワンピースをひらつかせて上品は雰囲気に……。いわゆる夏コーデですね。』
『ワンピースのヒラヒラが凄く可愛い。』
『この十字架のロゴは……』
『ふふ、主様。耳を貸してください。』
『?』
『実はハウレスの案がちょっと独創的出したのでこれは俺の考えた服なんです。でも、その十字架のロゴはハウレスのピアスを表現しました。ハウレスの要素がないのは可哀想ですし。』
『そうだったんだ…。フェネス優しいね。』
『ふふっ。』
『次は私達ですね。』
『主様。着てみて。』
『うん!』
『上品な2人の服か〜きっと上品な服なんだろうな。』
『ふふ、それは見てのおたのしみ♪』
シャッ
『イレヘムスカートというオシャレなスカートを着て頂きました。スカートの下にはピンク色のと水色の線が入ってます。』
『俺たちがデザインしたよっていう証だよ♪トップスは春を思わせる淡いピンクの長袖のトップス。これで主様とお花見に行けたら嬉しいな♪』
『次は私達だね。主様。どうぞ。』
『ありがとう。』
『ルカス先生の服か〜色っぽいんだろうなきっと。』
『ふふっ♪どうだろうね♪』
シャッ
『主様は足が長いからストレートパンツにして上は赤と白を基調としたトップスにしてみたよ。』
『赤と白は私とミヤジを表してます。私とミヤジに包まれてる感じがしませんか?』
『お前は余計なことを……主様。気にしなくていいからね。』
『え、ぁ、う、うん。』
(つまりミヤジも同じこと考えて…///)
『最後は俺達だな。ボスキ。主様に渡してくれ。』
『ほらよ、主様。』
『ありがとう。』
『2人はどんなデザインにしたの?』
『まぁ、見てりゃわかる。』
『あぁ。』
シャッ
『っ……///』
『こ、これは……っ。』
『水着なら…先に言ってよね…っ!』
『俺たちが来る前水着姿で海に行ったんだろ?』
『依頼で!ね!』
『フルーレとゼパルさんよく許可したな……』
『ふふ、主様の水着姿見たかったからね。』
『ゼパルさんがいいなら俺は…ごにょごにょ。』
『恥ずかしい…っ。』
『いや〜見れてよかったよ。中々豊満な……』
『ハナマルさん?(圧)』
『もう着替える!』
更衣室に入ろうとした時――。
『わっ!』
裸足の為、ツルッと滑ってしまい倒れ込みそうになる。
『っ!!あれ、痛く…ない?』
『主様、怪我は無い?』
『ぜ、ゼパル…っ。』
ゼパルが私を受け止めてくれた。
『あ、りがと……』
『うん。主様に怪我なくてよかった。』
(か、顔が良い……っっ。)
『……。』
(胸が当たってるのは言わない方がいいかな…。)
男の子なゼパルさんでした♪
(年齢いくつなんだろ…気になる。)
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