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二人がついた先には重く分厚い扉があった。 二人が前に立つとその扉はゆっくりと開く。
扉の向こうは摩訶不思議な空間だった。
ふよふよと宛もなく宙を彷徨う光や中心の水晶を囲むように書かれた魔法陣のようなもの。
神秘的とも不気味とも言える部屋に二人は迷いも無く踏み入れる。
🔴んで?まずは何処に行くんだっけ?
紅葉が問い掛けると何処からか無線の様な声が聞こえてきた。
🟢〘ジッ…ジジジッ…あ”、あ”ーあー聞こえる?〙
🔵おう、バッチリだ。
🟢〘良かった。僕はいつも通りこの無線から通話するから無線機無くしたり壊したりしないでよ? 〙
🔴だってよ。
🔵五月蠅えよ!この無線機が小さいのが悪いんだ!
🟢〘いや、あんたが「大き過ぎだ、邪魔だから小さくしろ」って言ったんじゃん。〙
🔴ふっw
🔵五月蠅え!小さくするにしても小さ過ぎるんだよ!
🔴でも蒼、あんたの我儘で結構な改造したから当分は改造出来ないよ?
🔵我儘じゃねえよ!要望だ!要望!
🟢〘いや、同じだよ。〙
🔴もう茶番は良いから、さっさと任務につくよ。
🟢〘あ、御免、ねぇさん。〙
〘えっとまず二人に行ってもらうのは“異能力者の物語”だよ〙
🔴異能力者ねぇ
🟢〘ねぇさんは昔任務に当たってたけど土地情報とかって欲しい?〙
🔴いいや、大丈夫だよ。しっかり覚えてる。
🟢〘そう?なら分かった。〙
🔵で?改変者情報は?
🟢〘僕が見つけた情報によると改変者は異能力者の全滅を考えているみたい。探偵社とポートマフィアの2つの組織を狙っているって。〙
🔴なるほどね。確かに此の2つの組織は重要だ。
🔵じゃ、俺等はそいつ等を守ればいいんだな。
🟢〘うん、でも少し厄介なんだ。〙
🔵厄介?何がだ?
🟢〘此の物語にいる改変者は異能力を備えているみたい。それも強力な。〙
🔴ふ~ん。ま、大丈夫でしょ。
🔵そうだな。俺等は絶対に負けねぇからな。
🟢〘…そうだね。其れじゃあ今から転送を始めるよ。準備はいい? 〙
🔴🔵うん/おう!
無線の奥からカタカタと言う音が聞こえ始めると、同時に魔法陣の中心にある水晶が光りだす。
🟢〘よし、ゲートが開けた。二人共いいよ! 〙
二人は水晶に手をかざす。
すると、紅愛はブレスレット、蒼は指輪に埋め込まれている宝石も光りだした。
🟢〘時空転移装置発動!〙
そう、翡翠が言葉を放つとその言葉に反応したかの様に宙に浮いていた光が二人に吸い込まれるように集まっていく。
そして、集まった光は眩し過ぎるくらいに光る。
光が収まった後、もう一度二人が立っていた場所に目をやるとそこには誰もおらず、水晶だけが少し光を放ちながらただずんでいた。
第二章 任務開始 完
次回 第三章 “異能力者の物語”