テラーノベル
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こっちにきて、という呼びかけで座っている勇斗の膝の上にすっぽりと収まる体勢になった。背中から体温がうつって、ただでさえ火照っていた体はじわじわと熱を持つ。
「っっ……ひゃっ」
後ろから俺を抱え込むようにして、耳から首へ音を立てながらキスの雨が降ってくる。
「じんとはさー、耳、弱いよね?あと首も。」
「……そんなことな、」
「すーぐ赤くなっちゃって、食べちゃいたくなる。」
「んっ」
本当に食べられそうな勢いで、はむはむと優しく耳を甘噛みされて声が抑えられない。
「ねえ、こうやって、甘噛みされるのと、舐められるの、どっちが好き?」
「え、わ、かんない……」
「だーめ、教えて。なんでも答えてくれるんじゃなかったの?」
答える、とは言ったけど。
酔った勇斗が可愛くて絆されただけだ、こんな恥ずかしい思いをするなんて聞いてない。
「いっつもさー、仁人聞いても答えてくれないんだもん。ちゃんと教えてよ、俺にどうされたら嬉しいのか。」
「っど、」
「ど?」
「………どっ、ちも、すき。というか、勇斗の声が、好きだから…耳元で喋られるだけで、やばい」
「……へぇ」
ゴク、と喉が鳴ったのを聞いた。
今まで言ったことがない、俺の秘密。普段みんなと話している声よりもいくらか低くて甘ったるい声が、俺にだけ向けられたものだと感じるたび、顔中に熱が溜まり、わかりやすく心臓が跳ねる。
じゃあ…これからもいっぱい聞かせてあげるね、
わざとらしく耳元で囁かれた後、大きな手で顎をすくわれ、すぐさま唇を塞がれる。
「んんっ……ぁ、」
俺よりも分厚い舌がゆっくりと口内に入ってくる。水音をたてながら舌先を吸い上げられたら、勝手に身体がビクビク震え、勇斗にしがみつく格好になる。
だめだ、きもちいい。勇斗にキスをされると俺は何も考えられなくなる。何度もしているはずなのに呼吸も下手になって、酸欠で頭がボーッとしてくる。
「っはぁ……」
「仁人、俺とちゅーするの、好き?」
「……?うん、すき…」
「はっ……素直な仁人の破壊力やば……」
唾液で濡れた口元を雑に拭いながら、今にも喰われそうな目つきで見つめられる。
「ごめん、このまま触っていい?酒臭いと思うけど、我慢できない。」
「っ……そんなの、今さらだから、」
はやく触って、と言い終わる前に体が宙に浮き、寝室のベッドに下ろされる。
「……仁人、今日は、本当にいやなとき以外は『やだ』禁止ね。」
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