「召喚魔法・同一人物《ドッペルゲンガー》」と中国風少女が言う
少女とウダの間に大きい魔法陣が生成された
「召喚魔法ね…そのぐらい、ボクにも出来るんだけど……」とウダが呆れながら言う
魔法陣の中から中国風少女と姿は同じだが色が反転したような少女が出てくる
「お呼びかねぇ?」と反転少女が口を開く
「哥哥、下ろして」と狐のお面を被った中国風の青年に呼びかける
「はいはーい」と優しく地面に下ろす
「スイを汚したくねぇんだけどなぁ……」と青年が呟くが誰の耳にも届くことはない
そして少女2人の声が重なる
「「さぁ、ショーの開幕さ」」
反転スイが自身の身長より大きいナタを持ちウダに向かって振る
「物理はボクには効きませんのよ」と動じないウダ
反転スイの物理攻撃はウダによるガードによって弾かれる
「なっ!?」と反転スイが声を上げる
「クソ遅せぇですわ」と反転スイの喉元に杖を突き立てる
「溶岩焼《ヴァラヒズビューラ》」
反転スイの体が溶岩に包まれる
「私もいるのにいいの?」とスイが魔導書を開く
「敵の真髄を撃ち抜け、氷柱《アイルス》」ウダの頭上に氷柱が落ちてくる
「炎壁《ファイヤーウォール》」ウダの頭上に炎の壁ができ氷柱が溶ける
「やっぱり、炎属性に氷属性は弱いか…」とスイが呟く
「敵を捉える監獄となれ、水檻《ウォータージェイル》」とウダの周りが水で囲まれる
「2属性持ち!?」と驚いたまま水の檻で身動きが取れなくなる
「キリ!ボクを殺せ!」と水の中でもがく
「無茶言うなや…」といいながら少年メイドに下ろしてもらい水檻の近くに行く
「私が許すわけないでしょ」と反転スイがナタをキリに向かって振る
「メイド!」とキリが叫ぶ
「何が来るかねぇ…物理結界?それとも魔法結界?」とスイが言うとメイドはただキリの前にたっているだけ
「同一人物!やめろ!」とスイが呼びかける
反転スイが止まる
キリはその隙に水の中に飛び込む
「キリとウダだけを狙え。メイドは狙うな」とスイが反転スイに言う
「あんたに指図されるのは嫌だけど、なんか策あるんでしょ?」と反転スイが言う
「まぁね」と言い魔導書を開く
「哥哥、ちょっと手伝ってね」
「はいはーい」と指を鳴らす
スイと反転スイ、自身が”浮く”
「あ〜…風属性なんか?」とキリがメイドに再び抱かれている
「風属性はあまり見ないから分かりませんわ」と生き返ったウダが言う
「海より出でる波となれ、津波《ツナミ》」
と唱えると地面から水が生成され5m程の波がウダとキリを襲う
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